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j『今日はありがとうございました。
驚かせてしまってすみません』
後片付けをしていると、隣に並んで遠慮がちに話す。
「そうだよー。何で言ってくれなかったの(笑)」
j『だって、俺のこと分からないだろうし。
だから……言いづらくて』
「それはごめん(笑)珈琲飲む？」
ドリップの用意をしながら、眠ってしまったゆうた君に目をやる。
と、その彼によっかかっていた弟が立ち上がった。
r『俺もー』
ケトルがこぽこぽと音を出す頃、カウンターからのぞいた弟が、
r『じんはアレよな？昔っからおねえに憧れてるんよ。今の仕事にしたのも、おねえがいるからやし』
「なにそれ(笑)」
j『そう……なんですよ(笑)』
少しはにかみながら、柔らかい笑顔をみせた。
j『あの。岸さんて……』
r『おにいや』
j『え？廉の？』
「………隠してるつも、」
r『正確には。おにいになる人』
「………、」
ゆうた君との間に。
そんな話は微塵も出ていない。
のに。
弟は、最近。
彼のコトを、他人にそう紹介する。
j『そうゆうことですか』
「ほんとにそうなるかは………ね、」
ケトルが、カチッと音を出して。
用意したカップを並べる。
j『ふふっ(笑)』
口もとに手をあてて、笑うのを堪えている。
「なに？」
j『ごめんなさい。岸さん絶対尻に敷かれるじゃないですか(笑)』
r『ゆうたはそれがいいんよ。
おねえにうまーく転がされて、それでバランスとれてる(笑)』
「………ちょっと、」
カップから上がる湯気の向こうに、うつ伏せのゆうた君が見える。
もぞもぞと動くと、
『せんぱい、』
って、小さく言って。
ぱっと身体を起こした。
「おはよ(笑)」
目をこすりながら近づいてくると、
k『寝ちゃった』
背中にくっついた。
「ちょっ、」
r『ゆうたは甘えたやなぁ』
「ゆうた君も珈琲飲む？」
k『うん』
いれたばかりのカップを3つ。
テーブルに置く。
k『ありがと』
すん。として見ていた神宮寺君が、
j『岸さんみたいな人っていいですよね』
って言った。
「ん？」
j『可愛いばかって、最強じゃないですか』
『「確かに(笑)」』
きょとんとした彼が、
k『え、なに？何のこと？』
って言いながら、
だいすきな笑顔をみせた
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とあ(プロフ) - ユウさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。いただいた感想を励みに更新します (2019年4月1日 14時) (
レス) id: 86c2dc062d (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 物語の空気感というか時間の流れ方がとても気持ちよくて一気に引き込まれました！岸くんの後輩感と男の子感と男の人感が可愛くて優しくて素敵な作品だなと思いました！！！今後の2人がとても楽しみです！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: 111293a5e5 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - いっくさん» ありがとうございます。気ままに更新ですが、見ていただけて嬉しいです (2019年2月12日 7時) (レス) id: 86c2dc062d (このIDを非表示/違反報告)
いっく(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。岸くん大好きなので勝手にキュンキュンしちゃってます！ (2019年2月11日 8時) (レス) id: c15603ea35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作成日時：2019年2月7日 22時
