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『橘さん、ですか？』
パソコンを立ち上げたトコロで、声をかけられた。
「はい、」
顔を上げると、細身のスーツに、シルエットのきれいなスプリングコートを着た男の子。
『今日から駅店でお世話になります。
神宮寺です。よろしくお願いします。』
しっかりと頭を下げて、礼をした。
「橘です。ココの店長をやらせてもらってますが、まだまだで。
こちらこそ、よろしくお願いします」
同じ様に礼をした。
j『あの。』
「はい」
j『お会いしたことありますよね？』
「え？そう？」
j『駅ビルの本屋。』
つい先日行った、2件の書店を思い出す。
「………あ。持ってくれた？あの？」
j『そうです。また会いましたね。』
にっこりと笑った。
「おはよ。お、来てたか。」
「八田さん。おはようございます」
j『おはようございます。
今日からよろしくお願いします。』
「まぁ、気張らず頑張れ(笑)
岸は？」
「今日は中央店行くって言ってましたけど」
シフトを出しながら、今朝の会話を思い出す。
「そうだ。俺が店間頼んだんだ(笑)
午後からそれ持って来ると思うから。」
「分かりました」
・
・
・
「橘。俺ちょっと出れないから。
彼も休憩連れてってやって」
バックに戻ると、耳にあててる携帯を指しながら、八田さんが小声で言った。
「分かりました」
売場に、彼の姿をみつけた。
マネキンのコーディネートを考えていた彼は、
シャツを何度も持ち替えて、首をひねっている。
「きりのいいところでお昼行こ？」
振り向いた彼が、
j『一緒に行ってもいいんですか？』
「嫌ならいいけど(笑)」
j『嫌だなんて言ってません。行きたいです。』
「ねぇ。カレ、裸は恥ずかしいだろうから。
どっちか着せてから行こう」
そう言うと、片方の手に持っていた、ブルーのシャツを着せた。
「うん。いいと思う」
ぱっと笑顔になった彼が、
j『ほんとですか？ありがとうございますっ。』
って。
それが。
ゆうた君の笑顔と重なった
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とあ(プロフ) - ユウさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。いただいた感想を励みに更新します (2019年4月1日 14時) (
レス) id: 86c2dc062d (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 物語の空気感というか時間の流れ方がとても気持ちよくて一気に引き込まれました！岸くんの後輩感と男の子感と男の人感が可愛くて優しくて素敵な作品だなと思いました！！！今後の2人がとても楽しみです！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: 111293a5e5 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - いっくさん» ありがとうございます。気ままに更新ですが、見ていただけて嬉しいです (2019年2月12日 7時) (レス) id: 86c2dc062d (このIDを非表示/違反報告)
いっく(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。岸くん大好きなので勝手にキュンキュンしちゃってます！ (2019年2月11日 8時) (レス) id: c15603ea35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作成日時：2019年2月7日 22時
