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k『先輩も行くの？』
「うん」
k『俺置いて？』
年度がかわり、新店舗がオープンするにあたって。
近隣の店舗から、社員が応援にかり出される。
「仕方ないでしょ(笑)」
k『そうだけど……』
ベットに腰かけて、キャリーを広げるあたしを見上げている。
「たった2日でしょ」
k『や。2日も、でしょ』
「そもそも。
何でゆうた君は行かないの？」
k『八田さんが呼ばれちゃってるから、
俺残らなきゃじゃん』
「そっか。何かあったらミカが居るから」
ベットから降りると、キャリーの中に手を入れた。
「ん？」
k『これ使って。俺のハンカチ入れとく』
「ふふっ。ありがと(笑)」
k『何で笑うの』
しゃがんだままの彼に、視線を合わせる。
「かわいいなぁと思って」
静かに目を見ていた彼が、
k『あのさ、』
「うん」
k『いつになったらかわいくなくなるの？』
「……なに？」
k『俺、ずっとかわいいじゃん。
いつになったらかっこよくなるの？』
言葉の使い方が、いつもつっこみどころ満載なんだけど。
彼の言いたいコトは、ちゃんと伝わる。
「んー……いつだろうね。
とりあえず、今日は寝よ？」
k『うん』
たった今出た疑問を、何処へ放ったのかと疑う程、切り替えが早いのは。
彼の長所だとも思う。
「あ。マスク持ってくる」
k『とってくるよ』
ぺたぺたと廊下を歩く音が、戻ってくる間に。
解熱剤を用意して、キャリーの上に乗せた。
k『喉痛いの？』
「ちょっとね」
k『明日のど飴買ってこ？』
「手、」
k『繋ぐ？』
「ん、」
時々。
彼の指を、握りしめて眠る。
隣に、いるのに。
何処かに、行ってしまうかもしれない。って。
急に、不安になったり。
そんな、よく解らない感情に襲われる。
だから、あたしは。
彼のドコかに触れたくなる。
k『ここにいるよ』
目を、閉じる一瞬の。
彼のその言葉で。
今日も、眠るコトができる。
ねぇ。
知らないでしょ。
ゆうた君が思うよりもずっと。
アナタを
おもっているコト
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とあ(プロフ) - ユウさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。いただいた感想を励みに更新します (2019年4月1日 14時) (
レス) id: 86c2dc062d (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 物語の空気感というか時間の流れ方がとても気持ちよくて一気に引き込まれました！岸くんの後輩感と男の子感と男の人感が可愛くて優しくて素敵な作品だなと思いました！！！今後の2人がとても楽しみです！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: 111293a5e5 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - いっくさん» ありがとうございます。気ままに更新ですが、見ていただけて嬉しいです (2019年2月12日 7時) (レス) id: 86c2dc062d (このIDを非表示/違反報告)
いっく(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。岸くん大好きなので勝手にキュンキュンしちゃってます！ (2019年2月11日 8時) (レス) id: c15603ea35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作成日時：2019年2月7日 22時
