We are … (ページ15)

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14. Fside ページ15

｢頂きます。｣

北山は俺が運んできた親子丼を見るなり、すぐ美味しそうな顔になって急いで両手を合わせた。
ひと口食べるたび、うめぇとか、美味しい、と言葉通りの反応を見せてくれた。
お腹が減っていたせいか、あっという間に食べ終わって今度は2人で一緒に食器を返却口に置いた。
北山は大きく伸びをしてから、満足そうにお腹をさすった。

｢親子丼すっごい美味かった。｣
｢ここの料理はみんな美味しいよ。俺は、特にオムライスが好きかな。｣
｢そうなの？じゃあ、また今度食べてみよっかな～。｣

微笑ましく笑う北山に、少し嬉しくなる。
学校では全くと言っていいほど笑顔を見せない北山が、俺と2人だけの空間で、俺しか知らない顔を見せてくれること。満腹になるとすぐ眠たそうにするとことか。
自分達の部屋のドアを北山が開ける。

…アイドルに向いてると思うんだけどな。

｢北山はさ、どうしてアイドルを辞めたの。｣

気づいたら口に出していた。

｢お前には関係ねぇだろ。｣

そう吐き捨ててから、北山はカーテンを閉めた。