工藤新一の姉は降谷さんの部下 ｢降谷零/安室透｣

21話 瞳の中の暗殺者 ページ21

sideなし

病室

コナン｢(人1)姉ちゃん！｣

安室｢(人1)さん！大丈夫ですか？｣

あ｢お兄さん誰？｣

｢！？｣

毛利｢おい｣

妃｢この子私たちのことばかりか自分の名前さえも覚えてないの。｣

毛利｢んな、馬鹿な！お前の弟幼馴染みの父親の毛利小五郎！母親の妃英理！娘の毛利蘭だ！｣

あ｢ごめんなさい。わからない。何も思い出せない｣

園子｢じゃ、もしかして｣

蘭｢新一のことも｣

あ｢わからない。｣

コナン｢姉ちゃん。｣

降谷｢(人1)｣

白鳥｢風戸先生。お疲れのところすみません。心療科の当直がいなかったもので｣

風戸｢自分が誰だかわかりますか？｣

(人1)は首を横に振った。

風戸｢それじゃ今日なにがあったか覚えていますか？｣

あ｢いいえ｣

風戸｢アメリカの首都はどこでしょう｣

あ｢ワシントン｣

風戸｢５×８はいくつですか｣

あ｢40｣

風戸｢このボールペンの芯を出してください｣

そう言われ(人1)はボールペンを受け取りゆっくり芯を出した。

会議室

毛利｢逆向健忘。｣

風戸｢はい。｣

安室｢突然の疾病や外傷によって損傷が起こる前のことが思い出せなくなる記憶障害のひとつでしたよね｣

風戸｢はい。ただし、(人1)さんの場合。目の前で佐藤刑事が撃たれたのを見て強い精神ショックを受けたためと考えられます。｣

毛利｢それで(人1)ちゃんの記憶は戻るんすか？｣

風戸｢今の段階ではなんとも言えません。ただ、日常生活に必要な知識の点では障害は認められませんでした。｣

妃｢それじゃ、普通の生活は出来るんですね？｣

風戸｢そうです。ですがとりあえず何日か入院して様子を見てみましょう。｣

降谷｢((人1)の場合それだけじゃない。桜木のことも思い出したのか。いや、それだけじゃない。なにか。もっとあいつが記憶喪失になるような原因が。)｣

コナン｢(しかし、目の前で知り合いの刑事が撃たれたら姉ちゃんがショックを受けるのは当然だが。記憶喪失になるほどだったのはなにか原因があったんじゃ。もっと姉ちゃんの心を抉るようななにか。)｣

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