ハッピーエンド【田中樹】

０４０ ページ40

樹side








「樹くん」

「なに？」

「すきだよ」

「え？何、可愛いね俺は大好きだよ」

「私の方が、すきだもん」

「どしたの今日。普段そんなの言わないじゃん」

「樹くんいっぱい好きって言ってくれるのに私全然言ってないなって思ったから」








正直、Aがこんなこと言ってくれる日が来るなんて、

好きになったばっかりのころは想像出来なかったな。





漠然と、この子とずっと一緒にいる未来は想像出来たけど、

俺がAを好きな分だけ、Aも俺を思ってくれてるんだなんて、





なんて幸せなんだろう。








「ねえ、樹くん」

「なに。笑」

「.....ずっと一緒がいいなあ」

「ずっと一緒だよ。やだって言っても離さねーから」

「私が死ぬまで隣にいてね」

「なにそれ。笑 いるけど。笑」









こんな感じの彼女だからさ、

弱っちいし、でも強がりだし。



ちゃんと俺が隣にいて守ってあげよう。

だから、Aの全部、俺にちょうだい。









「A？」

「んー？」

「イチャイチャ」

「やだ」









こんな感じの俺らだけど、

こんな感じでゆっくりのんびり、


末永く仲良くやっていきたいと思います。









.

Last→←０３９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す