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壱馬side
岩さんから無言でスピーカーにされ、
話はそのまま続いた。
「話って?」
北人_この間、帰りの車で言ってたじゃん?
「いつ?」
北人_あの満月の日。
「あぁ…その話はもう、」
先輩に聞かれてんのにこっちは…
北人_会いたいって言ってたじゃんAに
「…それが?」
北人_それってまだ好きだから?
「聞いてどうすんの…」
北人_良いから教えてよ、
もし北人と居たのがAなら?
臣さんの見間違えじゃなければ?
北人とAは…
そう思ったらまるで北人が俺の気持ちを
確認したくて聞いてるんじゃないか、
お伺い立ててんじゃないかって思えてきて
先輩に聞かれてる事なんて
頭から消え去っていた。
「それ意外に何があるん?」
北人_それって?ちゃんと言葉にしてよ
「お前は俺の彼女かなんかなん?」
北人_それは遠慮する、ほら教えてよ?
「好きでも無い女に会いたいわけないやろ、好きやから会いたいんやAに。」
北人_ふーん
「これで満足?」
北人_うん
「お前に言うてどうすんねん…しょーもな、もうええわ、じゃ。」
結局、聞きたかったことは
聞けずに終わり目の前の先輩2人を見て
我に返り恥ずかしさが込み上げてきた…。
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作者名:Moon | 作成日時:2023年1月10日 23時