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壱馬side
退院には間に合わなかったけど
仕事が午前中だけだったから
家に来てみたら丁度会社に顔出す所で
直ぐ帰ってくるからって…
「え、もう待たせへん言うて待ってるんですけど…1時間経つやん!」
かれこれ1時間、彼女の家に1人…
いや、正確には1時間20分やな。
『ただいまぁー』
「あ、」
小さい奴なんて嫌やからここは冷静に?
何食わぬ顔で?
『壱馬…ただいま』
「おかえり」
『ごめんね、遅くなって』
「大丈夫やで?話、出来た?」
『うん、ちゃんと謝ってくれた』
「そっか」
『本当に翼が好きで、でも全然届かなくて勢いでしちゃったって』
"翼も罪な男だね〜"って、
それを言うなら多分Aもやで…
『翼とも話してきたし』
「え?」
『翼、好きな人居るんだって…だからそれならちゃんとそう伝えてあげなって言ったんだけど後輩は知ってるからって…』
「あぁ…そう…」
言わなかったんだあの人…。
『私も同じ事しちゃうのかな…』
「ん?」
『壱馬が好き過ぎて…』
「Aはしないよ絶対」
『そうかな…』
「だって俺が守るし、俺がAしか見てないから」
それに優しいAにそんな事
出来るわけない。
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作者名:Moon | 作成日時:2023年1月10日 23時