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壱馬side
時間と言うのは絶対に止まってはくれなくて、
俺が思うより早く進み続けている。
会えない夜が、会えない時間が
1時間、1日と増える度に
あの微笑みに触れたくなる
手を伸ばしてもう1度…
なんて…出来もしない願いを思い浮かべては
バカじゃねーのって、
未練がましいぞって、
そんな願いを消せるもんなら
掻き消したいとそう思ってしまう。
けど、どんなにバカだろうが、
未練がましかろうが、
この満たされてしまった月を見ると
無理だと気付かされる…
バカでも未練がましくても良いと
掻き消さないでくれと、
俺の中から消えないでくれとさえ願ってしまう…
「ふっ…矛盾、してんなまじで。」
俺のそんな矛盾を浮き彫りにしそうなほど
明るい満月から今日も俺は目が離せない。
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作者名：Moon
| 作成日時：2023年1月10日 23時
