Moon Magic (ページ7)

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あの奇妙な出逢いから数日たった日。

「ねぇ、あの日何がしたかったんだろうね？」

梨衣「あぁ、臣？」

「うん」

いくら考えてもやっぱり分からなかった。

梨衣「壱馬が気負いし過ぎてる気がしたから息抜きさせたかったみたいよ？」

「それでなんで私？」

梨衣「壱馬みたいなタイプにはあんたが合うと思ったみたいよ？」

「なんか複雑…私ファンなのに臣の…」

梨衣「そこを複雑と感じるなら何故、私の彼氏って事に何も思わないわけ？笑」

「それは梨衣だから？」

梨衣「意味わかんねー。笑」

普通なら嫌だなって感情が湧くんだろうけど
梨衣がどんな人か知ってるし
むしろ梨衣で良かったとさえ思う。

だって誰より臣を理解してるから。

「あ、そうだ！」

梨衣「なに？」

「私そろそろ地元帰るわ」

梨衣「あっそ」

「寂しい？笑」

梨衣「別に？笑」

「嘘だぁ〜」

梨衣「寂しい寂しい…ってまたすぐ遊び来るだろ…笑」

「多分ね？笑」

私は地元の九州から都内に
遊びに来てるだけだから
帰らないといけない、寂しいけど
楽しい時間はおしまい。

ちょっとの秘密を抱えてまた私は
いつもの日常に戻る。