Moon Magic (ページ16)

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やっと笑った壱馬に安心した。

「取り敢えずさ笑おうよ！笑えば明日はいい日になるはず！」

壱馬「そうかもしれませんね？笑」

この子は笑ってる方がいい。

「ってか梨衣遅いな…」

壱馬「あっ臣のさんからLINE入ってました…」

「なんて？」

壱馬「えっと…自力で帰って来い…って…」

「梨衣の鬼！」

優しさはないのか優しさは…！

壱馬「送りますよ、梨衣さんの家まで」

「時間まで貰って携帯も借りて流石に悪いよ」

壱馬「お礼がデカすぎたし、1人で帰せないっす…Aさんなんかやらかしそうなんで…」

「一言余計じゃない？笑」

壱馬「心配なんで送らせて下さい」

「あ、はい…」

何だろうこの感じ…
他の男が言うと嫌な感じに聞こえる言葉も
壱馬が言うとすんなり頷けると言うか…

むしろ送らせていいのか？
なんて思ってしまう。

壱馬「ほら、行きますよ？」

「待って！お支払い！」

壱馬「したんで大丈夫です」

「いや悪いよ、いくら？」

壱馬「女性に出させるほど俺もバカじゃないっす」

「でも…！」

壱馬「そこは素直にありがとうで良いんですよ」

「あり、がとう…」

壱馬「いいえ、ほら行きますよ…」

頭に浮かんだどっかの割り勘野郎とは
大違いだな…