THERAMPAGEの 女 # １

女の子の日　１ ページ38

◯龍side




Aさんって基本的に最年少組には優しいんだけど、



あるときだけめちゃくちゃ、怖くなる。







『もう、まこっちゃんなんか嫌い。



どっか行って。



今そういうのほんといいから』




慎が、Aさーんって言って、抱きついて行ったらあの対応をされたらしい。






慎「はぁーー」




まこっちゃんはテーブルに座って大きいため息ついてるし。





そう思ったら、壱馬さんと北人さんからこんな会話が聞こえてきた。




壱馬「今日あれの日か」




北人「うんたぶん。まこっちゃんにあんだけ冷たかったのなんて、あれの日でしかないでしょ。」





“アレの日”っていうのは、女子に月１で来る男子のアレを蹴られたときのような痛みが１週間ぐらい続くって言う悪夢の日。





龍「Aさん、これいります？」




湯たんぽと、ブランケットと、ホットミルクティーを側においた。


そしたらAさんの顔がみるみるうちに笑顔になっていった。




『龍ってこんなに優しかったんだね。



先輩のこと先輩と思ってなくて、まぁ生意気でかわいい後輩だけど、



こんな気遣いしてくれるなんて思ってなかった。



流石抱きついてくるだけのまこっちゃんとは一味違うね。』





Aさんがそういった途端まこっちゃんの肩が下がったのが見えた。






『龍今日は一緒にいよーね？』





そういうと、まこっちゃんが机に倒れこんで、壱馬さんが心配するのが見えた。





龍「はい、もちろんっす。ブランケットもう一枚持ってくる？」





『ううん、いいや。ありがと。



それよりミルクティーいれてきてほしいな』




龍「２杯目なら、もうそろそろできますよ。


多分、拓磨が持ってきてくれるはず。」




拓磨「はーい、ミルクティーお待たせいたしました〜。」





『うっわ、たっくん龍くん最強。』




翔平「うひょうひょひょひょ！！」




Aさんの機嫌が上がってきたときに、すごくうるさい翔平さんが入ってきて、Aさんの顔を見ると、完全に怒ってる顔をしてた。




ぼすっ！！




翔平「うわっ！！」




Aさんが投げた翔平さんのクッションは見事に翔平さんの頭にクリーンヒットした。

女の子の日　２→←女子会　２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す