薔薇の棘

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ランペ「 おはようございます、 」








ツアー２週間前。

葵ちゃんが加入することを発表するのはこのツアーの初日。









葵「 今から必死に詰め込みますので、優しくしてください、！ 」







振りはもともと自分で覚えてきたらしく、後はツアー用の振りとバミリを覚えるだけ。







『 わんえんつーえんッ、！！ 』

葵「 いたッ、！！ 」






カウントで全員で合わせてたらぶつかった。

正直今のところはぶつかるところじゃない。







陣「 え？葵ちゃん？大丈夫？ 」

葵「 すいません！ 」




樹「 ん、 」

『 ごめん、、 』







樹に手を借りて、立ち上がる。

健太さんも見てるなあ。恥ずかしいなあ。



なんて思いながらまた立ち位置につく。








樹「 … 何今の 」

『 … ぶつかっただけだよ 』







二人で小声で話す。

葵ちゃんが大丈夫と言ったのを合図に、リハーサルが再開した。








『 それこうじゃなくて、こうね。 』

葵「 え、ああ、すいません、 」







なんだか冷たいなあ。

そういう子なのかなあ。と思って、葵ちゃんに振りを教えた。






『 これで一応全部ですね 』

陣「 Aありがとう、 」







ランペの中だと、振り落としをすることが多いわたし。


今回のツアーの振り落としもほぼわたし。

バミリの合わせの確認も担当としてやらせていただいてる。







『 ここはやっぱり１８人になったんで、センター海青にしますか？ 』

彰吾「 あ〜、そうか。シンメになるように組んだらあかんのか 」









難しい。１８人になると一気に難しくなる。

いいライブを届けるために頑張らなきゃ。

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