薔薇の棘

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LIKIYA「 葵ちゃんは 」

スタッフ「 これを置いて出ていきました、 」








俺らの目の前に出されたのは、辞表と書かれた紙だった。

代表して、受け取った。








LIKIYA「 多大なるご迷惑をお掛けし、大変申し訳ありませんでした、
THERAMPAGE加入を辞退させていただきます。だって、 」

健太「 っ、！それずるいっすよ、！ 」







俺に言われてもなあって感じ。

でも確かにずるいとは思った。逃げたってことなんだから。








LIKIYA「 今更怒ったって仕方ないよ。
Aがアメリカから帰ってくるわけじゃないんだし、難が去っていったって考えればマシだよ 」

健太「 っ、 」








Aが言ってた。

もし健太が病んだら、止めてあげてほしいって。








LIKIYA「 これでAが戻ってくる場所は作れたんでしょ？ 」

健太「 っ、はい、！ 」

LIKIYA「 あとは気長に待とう。俺たちが成長して待ってたら、絶対帰ってきてくれるよ 」






　






　


きっと大丈夫だ。

離れ離れになっても17人の気持ちは1つだから。

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