薔薇の棘

＿＿＿ ページ42

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本当にかっこよかった。

葵ちゃんの発表は、最終公演に延期になったって聞いたから、今日は最初から最後まで１６人だった。








『 じゃ、ありがとうございました 』

マネ「 お別れ、本当にしなくていいの？ 」

『 したい人には個人的にしてきましたから 』








樹に、HIROさんに、健太さん ＿＿＿ 。

私がしたいと思ったのは、４人だけ。







『 じゃ、行ってきます 』

マネ「 気を付けてね 」

『 はい 』







がらがらとスーツケースを運んだときだった。

彼らが来たのは。




　




健太「 Aッ、！！！ 」

『 … なんで、 』







羽田から行くなんて知らせてなかったはず。

ライブ終わりだから、衣装もそのままだし。








健太「 アメリカに行くの止めないッ、
ただ、一つだけ聞かせろッ！！ 」

『 … なんですか、、 』

健太「 楽しかったかッ！！！！ 」







そんなの答えは一つに決まってる。







『 最ッ高でしたッ！！！！ 』









親指を立て、健太さんと樹に向ける。

変わらない笑顔でこっちを見てきてくれた。








樹「 Aッ、絶対戻ってこいよ！ 」

『 ッ、 』




　



　



　


　




ああ、戻りたいなあ。

一瞬だけど、そう思った。

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