薔薇の棘

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Aは、突然活動休止を発表した。

もう俺は支えてあげられる人じゃないと悟ったとき、俺は泣いた。









樹「 また、抱え込んでボロボロになってるんだろうな、 」









と思っていたら、スマホが振動で揺れた。


健太話したいことがある





Aのことか、と思って家を出る。

健太さんの家は意外に遠いんだよな。









樹「 話ってなんですか 」

健太「 他のメンバーには言うなよ、

Aはこれからアメリカに行く。 」








衝撃的だった。

Aに会って一発ぶん殴ってやろうかとも思った。


理由を聞くまでは。







健太「 ストレスで入院してたんだけど、そこに記者が無理やり入り込んできたらしくてさ、

今でも病院に張り付いてるらしくて、追われる生活から逃げたいんだって 」

樹「 ランペには戻ってこないんですか 」

健太「 やりたいことをするって言ってた。 」









なんでそれを今俺に言ったんだろう。

答えは一つしかなかった。








健太「 幼馴染みだろ。喧嘩してんだろ、行ってきなよ 」

樹「 え 」

健太「 Aの病院、ここの１６７号室だから。 」






健太さんに紙を渡された。

その紙には、Aがいるであろう病院の名前が書いてあった。





　

　








樹「 … いってきます、 」

健太「 あ、面会時間１９時だから。 」

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