薔薇の棘

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Aベッドお借りします








と連絡が入っていた。

疲れてるのかな、とか思ったりもして。









健太「 はあ、、 」








リハが終わり、すぐ家に帰る。

昨日喧嘩したメンバーなんてほったらかしで。








健太「 A、？Aッ、？！！ 」








Aは倒れていた。

ひどい熱だった。









『 けんた、さっ、 』

健太「 喋らなくていいからッ、
救急車、今呼ぶからな！ 」








急いで救急車を呼び、Aを搬送してもらった。

病院の先生は、心因性発熱というものらしい。



つまりはストレスからなるもの。








『 帰ります 』

健太「 １週間。 」

『 無理、 』







やたらと帰りたがるA。

多分それは病院にいれば、メンバーたちが来るからだろう。








『 メンバーが来る、 』

健太「 そんなこと言うと思って、健太まだメンバーには言ってないんだよ 」

『 記者が、 』

健太「 それは知らない 」

　







実際、下には記者の人がいた。

質問されそうになったけど一般人の振りをした。



案外わからないものなんだな。








『 じゃあ、１週間、だけ。 』

健太「 うん、明日も絶対健太は来るから。 」

『 やだ 』

健太「 え？ 」







何を言ってるんだ、Aは。







『 … 帰ってほしくない、 』

健太「 っ、！！わか、った、 」









面会時間ギリギリまで一緒にいた。

でも帰らなくちゃいけない時間は当然来てしまった。








健太「 A、 」

『 はい 』

健太「 目つぶって 」









Aが目をつぶった瞬間、キスをした。

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