薔薇の棘

＿＿＿ ページ18

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あーあ、早く病んで辞めてくれないかな。



本当に毎日そう思う。

そのためにわたしはここまで来た。








葵「 はやく潰れればいいのに 」








仲村A。

アイツには恨みしかない。









葵「 コイツが堕ちていくの見るの楽しい、 」









最低なやつだって、わかってる。

だけど、復讐のため。





アイツは、オーディションに受かって私が落ちた訳がわからない。

私より劣っているはずなのに。






だからわたしはアイツを貶めるために、頑張ってダンス留学をした。

HIROさんの目に留まるために、頑張った。






だけどもう遅くて。

その頃にはTHERAMPAGEは、活躍が止まらなかった。









　

服を全部ずたずたにしたのもわたし。

ポストに紙を入れたのもわたし。

わざとぶつかっているのもわたし。







わたしは悪いから。









葵「 陣さん、少しいいですか？ 」





　



悪びれも無く人を取り込むんだ。








陣「 話って何？ 」

葵「 最近Aさんが怖くて、、 」

陣「 どういうこと？ 」







全部嘘の話をした。

私がAにやっていること。






葵「 つけられてたり、ポストにこんな紙をいれられたり、それからっ、 」

陣「 Aがやったって証拠ある？ 」






そうだ。

このときのための、証拠だ。







陣「 … ほんまに、ある？ 」

葵「 これです、 」








仲村Aの筆記に似せた字と、仲村A本物の字を見せた。



　




葵「 … 助けてもらえませんかッ、
わたし、頑張ろうって、思ったのにッ、！！ 」

陣「 … わかった 」








この人は正直ちょろいとずっと思ってた。

本当にちょろくてラッキーだ。

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