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Aさんのお祖母さんの家には、
THE RAMPAGEのグッズや最新のシングルなど全部置いてあった。
一人ひとりの名前が書かれたポスターも。
祖母「 Aちゃん、ちょっとあっちに行ってなさい。 」
『 … わかった、? 』
Aさんのお祖母さんから出てきた言葉は、信じ難い言葉だった。
祖母「 あの子ね、記憶障害なの。 」
慎「 … え、? 」
記憶障害といえば、一昔前くらいにドラマ化されて、反響を受けたドラマの中の話。
だと思ってた。
祖母「 ストレスからくるものだって言われて、そのストレスから逃げてきたらしくて 」
RIKU「 Aにとってのストレス、 」
陣「 アンチ、やろ 」
そうだ。Aさんを傷つけるものといえば一番近くにあるのはSNSだ。
祖母「 きっとAにはもう、貴方たちと活動してたときの記憶はない。
だけど、貴方たちの顔は覚えてなくても、名前は覚えているはずよ。
それだけは忘れたくないって本人が言ってたから________ 」
そうだったんだ。
なにも、気付けなかった俺はほんとに最低だ。
気付かなかった。気付かないフリをした。
『 お茶、持ってきましたよ 』
気が利くAさんはいつものAさんと変わらないみたいだったけど、
俺のことなんて、忘れていた。
まるで他人のように話しかけてきていた。
「 … 少し、お話できますか? 」
『 私、ですか? 』
「 はい、笑 」
きっとAさんは俺の彼女だったなんてことはもう忘れているだろう。
だけど少しでもいい。
可能性があるのなら、
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つな(プロフ) - 30話に入るくらい前から涙が自然に出てきできて止まらなかったです。すごくいいお話ですね。 (2020年8月19日 2時) (レス) id: 96f1110185 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» ありがとうございます!頑張ります (2020年7月12日 1時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» そして、2つ目3つ目のコメントにつきましては、このままで行きたいのですが、夕様のお気に触れるようでしたら、変えさせていただきます。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» まず、1つ目のコメントに付きましてですが、このお話は2020年のお話になっていまして、半年後や1ヶ月後、などしっかり表記させていただいております。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:快百華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時:2020年6月28日 16時