９月に消えた華 【 川村壱馬 】

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『 うわあ〜、すっごい！ 』







綺麗な魚たち。

何匹にも連なってる。







「 うわ、これ翔平に似てる 笑 」

『 そっくりだ！ 笑 』

「 翔平に送ってやろ 笑 」







なんて他愛もない会話を交わしながら。







『 うわあ、みてペンギン！ 』

「 え、かわいい！ 」

『 あ、ほら！キーホルダーまである 笑 』






まるで子供のようにはしゃぐ俺たち。

周りのお客さんも俺たちの正体に気付き始めているけど、気遣ってくれていた。






「 カップルのペンギン？ 」

『 うん、そうみたいだねえ 』

「 かわいい、 」








青とピンクの小さなペンギンの人形がついたキーホルダー。

それを手にとって見るAさん。



その横顔がすごくきれいだった。







『 でも、私には似合わないか 笑 』







苦笑いして、そのキーホルダーを元あった場所に戻していた。


似合う似合わないなんて、Aさんには関係ないのに。って思って。








「 Aさん、こっち 」

『 あ〜！イルカショーじゃん！ 』






見かけによらずといえば偏見になってしまうけど、こういうのがほんとに好き。


もちろん俺も。









『 うわあ、すっごい … 』







イルカショーを見て、感動する彼女を写真に収めた。







　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　








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