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『 壱馬!一緒に海行こう! 』
「 ええっ、今から? 笑 」
『 冬の海ってきれいなんだよ! 』
突然海に行きたいと言い出した彼女。
『 うわあ、綺麗だなあ 』
「 寒くないですか? 」
『 ちょっと寒いかも 笑 』
まあ、当たり前だよねとかいって笑ってる。
言われてみれば、肩出してるし寒そう。
「 ほら、これ着て 」
『 おもっ、 』
「 それくらい我慢してくださいよ 笑 」
俺が着ていたロングコートをAさんにかけてあげた。
『 綺麗だねえ 』
「 綺麗っすね 」
『 壱馬はさあ、結婚したいって思わない? 』
びっくりした。
ついこの間まで仕事が楽しいって言っていたAさんからそんな言葉が出るだなんて。
「 … Aさんがしたいと思うときでいい 」
『 私じゃなくて、壱馬。 』
「 そりゃあ、ずっとAさんと一緒にいられて、苗字が川村にさせてあげられるなら、したいですよ 」
『 そっか、 』
俺のほうじゃなくて、遠くの海を見つめるAさんの横顔はどこか寂しそうだった。
『 私さ、怖いんだよね 』
「 なにがですか? 」
『 例えば、私たちが結婚したらファンの方々が離れて行っちゃうんじゃないかって、
メンバーも遠慮しはじめるんじゃないかって 』
「 そんなことないですよ 」
そうかなっていって、また遠くの海を見つめるAさん。
ああ、この人はちゃんと俺が守らなきゃいけないんだとそのときに思った。
「 Aさん、 」
『 なに? 』
「 俺と、結婚してくれませんか 」
『 急だね、笑 』
「 Aさんは俺が守るから 」
『 うん 』
「 今は指輪も何もないけど、結婚してほしいです、 」
そういうとすっと俺の方を向いて、泣き顔を見せる。
『 ほんとに私でいい?後悔しない? 』
「 Aさんがいいです。後悔なんてしませんよ。 」
俺に抱きついてきて、
『 よろしくっ 』
と言ってくれた。
あなたはずっと俺が守ります__
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つな(プロフ) - 30話に入るくらい前から涙が自然に出てきできて止まらなかったです。すごくいいお話ですね。 (2020年8月19日 2時) (レス) id: 96f1110185 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» ありがとうございます!頑張ります (2020年7月12日 1時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» そして、2つ目3つ目のコメントにつきましては、このままで行きたいのですが、夕様のお気に触れるようでしたら、変えさせていただきます。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» まず、1つ目のコメントに付きましてですが、このお話は2020年のお話になっていまして、半年後や1ヶ月後、などしっかり表記させていただいております。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:快百華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時:2020年6月28日 16時