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その日から、俺とAさんの一週間に一度顔を合わせる関係が始まった。
どれだけ体がしんどくても、必ず福岡に行って30分ほど話して帰る。
そんなのただしんどいだけじゃないかって思うかもしれないけど、
話す途中に見せるAさんの笑顔を見れるだけで、幸せになれる。
『 あの、壱馬くん、 』
「 なんですか、? 」
『 私たち、どこかで会ったことある、? 』
会ったことなんて何度だって、いくらだって、ある
会うなんてレベルを越えて、一緒に住んでた
「 … じゃあ、それはまた次のときに話します。 」
『 えっ、 』
こうやって焦らしていけば、Aさんは少しでも覚えてくれると知った。
「 じゃあ僕からも質問します。
僕といてどう、ですか? 」
1番気になっていたこと。
今までなら簡単に聞けていたはずだけど、記憶を取り戻す前の彼女には聞きづらかった。
『 壱馬くんといて、すごく楽しい。
わたしは落ち着くし、わたしのままでいられる、気がする、? 』
「 どうして疑問系なんですか 笑 」
『 んふ 笑 わかんない、 』
少しずつだけど、Aさんと俺の関係が戻りつつある気がする。
メンバーのことや俺のこと、自分自身のことを思い出してくれればいいのに。
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つな(プロフ) - 30話に入るくらい前から涙が自然に出てきできて止まらなかったです。すごくいいお話ですね。 (2020年8月19日 2時) (レス) id: 96f1110185 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» ありがとうございます!頑張ります (2020年7月12日 1時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» そして、2つ目3つ目のコメントにつきましては、このままで行きたいのですが、夕様のお気に触れるようでしたら、変えさせていただきます。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
百(プロフ) - 夕さん» まず、1つ目のコメントに付きましてですが、このお話は2020年のお話になっていまして、半年後や1ヶ月後、などしっかり表記させていただいております。 (2020年7月12日 0時) (レス) id: 16e21b49f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:快百華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時:2020年6月28日 16時