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・you side
慎が告白してきてくれた。
正直、すごく嬉しかった。
だってずっと慎のことが好きだったんだから。
だけど、芸能人だから。
そんな気持ち捨てなきゃ。
そう思って、慎を振った。
慎にはもっといい人がいる。
慎にはきっともっと優しくて可愛い子がいる。
『 気をつけて帰ってね、 』
慎に冷たくできたかな。
これで、諦めてくれたかな。
私の恋も、これで終わりか。
そう思うとなんだか泣けてきて、
ヒールの音を立てて、慎から離れながら静かに泣いた。
丁度いいタイミングで降ってきた雨は、
私の気持ちを、慎の気持ちを表しているみたいだった。
『 さいていだなっ、わたし、笑 』
一人で住んでる家に帰る気分にもなれなくて、あの人の家に向かっていた。
ピンポーン _______________
?「 はーい 」
『 じんっくん、! 』
陣「 え!A!?びしょびしょやん!!
はよ入り!? 」
すぐにお風呂を沸かしてくれて、
入らせてくれて、
お風呂から上がれば温かいコーヒーが置いてある。
陣「 こんなんしかなくてごめんな 」
『 ううん、ありがとう 』
すぐには何があったか聞いて来なくて、私が話し出すまで、待ってくれる。
『 陣くん、 』
陣「 どうしたん? 」
『 わたし、慎に最低なことしたっ、 』
うんうんと頷きながら聞いてくれる陣くんにすべてを話した。
陣「 そっか、よお頑張ったな 」
『 わたしっ、慎を傷付けて、最低だっ 』
陣「 最低なんかじゃないよ 」
" 最低なんかじゃないよ "
きっとその言葉を求めていたんだろう。
その言葉が欲しくて陣くんの家に来たんだろう
やっぱり最低じゃん 笑
・
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百(プロフ) - りんさん» ありがとうございます~!!!頑張ります^-^ (2020年6月7日 10時) (レス) id: 14df90127a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいております!Over好きです(;_;)ノキノキもとても良かったです!まこっちゃん頑張ってほしいな〜と思いつつ読んでます!! (2020年6月7日 7時) (レス) id: 825e66d972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:快百華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時:2020年5月29日 16時