Part３５ 彼女初日 ページ37
「本当に世話の焼ける奴らだな」
『ドラケンくん、ごめんね』
「ドラケン、悪かった」
あの後、ドラケンくんの所へ三ツ谷くんと謝りに戻った。
ドラケンくんは、ため息をつきながらも“よかったな”と笑ってくれた。
「ま、ようやく俺は解放されるってわけだ」
『本当にありがとう、ドラケンくん』
「めんどくせえと思ってたけど、お前らがくっついて、なんか俺も嬉しいわ」
ニッと笑ったドラケンくん。
本当にいい人…
友達としてだけどドラケンくんのこと大好きだ。
「じゃ、俺はそろそろ帰るわ、仲良くしろよ」
そう言って、ドラケンくんは私たちに背を向けるとバイクに跨って帰って行った。
「……アイツかっこよすぎだろ」
『本当に良い人だよね…』
「…本当にドラケンじゃなくていいのかよ」
隣でそう言う三ツ谷くん。
その言葉に少しカッとして、三ツ谷くんを睨みつける。
『三ツ谷くんがいいの！そんなこと言わないで』
「……悪かった」
『うん…私は…三ツ谷くんだけなの…』
「……俺も、Aさんがいい」
ドキッ…
優しく微笑みながらそう言った三ツ谷くんを見て、口から心臓が飛び出そうになる。
“Aさんがいい”
…やばい、今なら死ねる。
「ははっ、照れすぎだろ」
『だ、だって、三ツ谷くんがっ…』
「俺がなに？」
そう言って私の肩に手を回し、至近距離で見つめてくる。
少し悪い顔をして笑う三ツ谷くんに近距離で見つめられ、本当に爆発しそうなぐらいに身体の体温かが上がるのがわかった。
『〜〜っっ』
「はい、俺の勝ち」
『ず、ずるいよ！もう！』
三ツ谷くんの腕をペシッと叩く。
“んなの痛くねーよ”と言いながら笑う三ツ谷くんはどこか嬉しそうで、私まで嬉しくなった。
「じゃ、そろそろ帰るか」
『あ、うん、そうだね』
「これからは毎日送ってやるよ」
『えっ？』
「俺の彼女だろ？」
その言葉に再び真っ赤になったのは言うまでもない。
三ツ谷くんの彼女…
こんなに幸せでこんなにドキドキしてしまうなんて。
これから先、どうなってしまうのだろうか。
彼女初日からそんなことを考えてしまうのだった。
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＊Miyabi＊(プロフ) - まくすうぇるさん» クラスメイトたちはニヤニヤしながら微笑ましく２人を見ていたと思います（笑）分かります…私も混ざりたい…（ ; ; ） (2021年9月23日 17時) (
レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 断言できる。絶対にこのクラスの人達、二人をニヤニヤしながら見てる。私もその中に入りたかった…！！！ (2021年9月23日 4時) (レス) @page50 id: db51d70f74 (このIDを非表示/違反報告)
＊Miyabi＊(プロフ) - きな粉餅さん» ありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです（ ; ; ）これからも頑張ります！！！ (2021年8月7日 15時) (レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅 - この作品ホントにだいすき！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2021年8月7日 8時) (レス) id: 3e5070df94 (このIDを非表示/違反報告)
＊Miyabi＊(プロフ) - あいなさん» 嬉しいコメントありがとうございます（泣）三ツ谷くん私も大好きです！！彼のイケメンな所を引き出せるよう今後も頑張ります(^^) 続編もお楽しみください！♪ (2021年6月27日 7時) (レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊Miyabi＊ | 作成日時：2021年5月21日 23時
