episode1. ページ3
七森side
今まで『一目惚れ』って信じてこなかった。
経験したことない_そもそも誰かを好きになったことがなかった。
周りは顔目当て金目当ての人しか寄って来なかった。
好き。好き…好きってなんだろうそう思いながら生きてきた。
でも君と会った日から『好き』の気持ちが分かったんだ。
名前も知らないし性格も知らない。そんな君を好きになってしまった。
そんなの俺に寄って来る人と同じだ。嫌だ。嫌だ。
はじめはそう思ったが,嫌という気持ちは一瞬で忘れた。
目が合うだけで嬉しかった。笑顔を見れただけで幸せだった。
幸せと思うことしかなかった。
これって『一目惚れ』なんだね_俺は人生で一番最初の恋をした。
俺は…「見つめる」っていう単純なことだけじゃこの感情を抑えられなくなった。
「話したい」「笑って欲しい」「君に触れたい」
色んな欲望が溢れてくる。
その欲望を満たすためには_告白するしかない。そうして俺は放課後校舎裏で告った。
な「一目惚れしましたっ!付き合って下さい!!」君の返事は_
『一目惚れとか…馬鹿げてません?』
な「え,?」俺は声にもならないような声が出た。
あの−今までの雰囲気ぶち壊さないでくれますか?()俺がやばいやつみたいになるじゃん…
これって「ごめんなさい」って言われてないから振られてないのかな?
全くわからないよ…助けてよ誰かぁぁああああああ!!!!!!
あとからあの子はAちゃんという名前だっていう事が分かった。
Aちゃん…かぁ…
あんなキツイ言われ方したけどまだ好きって気持ちが残っている。
こんな俺は変ですか?諦めなきゃ駄目ですか?見つめるというのもできなくなってる俺は臆病ですか?
そんな疑問が募り不安になっていく。
自然と俺はAちゃんを変人だと思ってしまって()距離をとっていた。
な「はぁぁあ…」大きなため息をついた。
進展するどころか1歩…いや5歩くらい後ろに下がってるじゃん。
な「俺のばかっ」
俺は自分の頭をぽかぽか殴る。
な「この気持ちは諦めたほうが良いのかな…」
静かに呟く。そう言ったあとにAちゃんが目の前に居ることに気付くなんて。
な「え,あ,…ごめんっ…」
そう言って逃げようとするとAちゃんが俺の服の裾を掴む。
な「!?」
『あの…変人扱いしないでくださいぃ…』
な「え,あ,ごめん」
『む〜…あ,先輩。ちょっと違う場所で話しましょうよ。』
Aちゃんは俺を連れて廊下を歩き出した。
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千咲(プロフ) - 何回目だろ笑 大丈夫。ずっと待ってる、 (2021年11月4日 17時) (レス) @page6 id: 9db6f0b059 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 千咲さん» いえいえ! (2021年10月30日 17時) (レス) id: 99768c7735 (このIDを非表示/違反報告)
千咲(プロフ) - 海月さん» よっしゃ。ありがと! (2021年10月30日 17時) (レス) id: 9db6f0b059 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 千咲さん» でしょ?(仲良いよ!?いいよ-!! (2021年10月30日 17時) (レス) id: 99768c7735 (このIDを非表示/違反報告)
千咲(プロフ) - 海月さん» 海月から生まれたんだ…なんて神秘的(((もう勝手に仲良くなってる気でいるから今日から呼び捨てする((((( (2021年10月30日 9時) (レス) @page5 id: 9db6f0b059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽花 x他1人 | 作成日時:2021年9月15日 17時