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「あ…、」
朝の冷たい空気に凍え、すう、と息を吸った。
昨日のことを思い出す。やはりあの笑顔は苦手だ。
「学校か、」
学校なんて、もう何日も言ってなくて毎日中間先生から連絡が入るけれどそれも無視した。
人が嫌い。幸せに笑う人が。
あったかい家庭の真ん中にいるような人が、嫌い。
私は憎んでいるあの人を思い出し、また身震いをする。赤い口紅が頭をよぎる。
世界は、残酷だ。美しいからこそ残酷だ。
窓の外に干してある洗濯物が見える。
「白のパンツ……最悪、」
電話が鳴り、留守電に変わる。中間先生の声が聞こえる。
『……中間です、Aさん、元気ですか。少しでもいいのでぜひ学校に…………』
それ以上聞きたくなくて電話の電源を落とした。
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一波(プロフ) - 作者さんのペースで書いてください(^^)更新楽しみにしてます(^^) (2018年6月13日 13時) (レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餡子 | 作成日時:2017年4月11日 23時