◎ ページ8
『大好き』
悪戯に呟くその顔は、
普段のまんまの亜紀ちゃんだった。
...ああ、伊沢さんが心底羨ましいよ。
こんなに自由に振舞っても、こんなにやりたいことをやらせて貰っていても、影でこんなに悲しい思いをさせていても、
(...こんなに一途に想ってくれてる人がいるんだからさ。)
同時に少しだけ安心した。
もしも「嫌い」って言われたらどうしようって。まぁそんなのある訳無いんだけどさ。杞憂で終わるならそれでいい。
きっと伊沢さんも、今は余裕が無いのかもしれないけど、俺なんかには計り知れない程の苦労を抱えているんだろうけども。
亜紀ちゃんのことが大事で、心から愛しているのは分かっているから。
だからこそ、心配になってしまう。
二人にはいつだって笑顔でいて欲しいって思うから、さ。
『...ねえ、山本』
「...ん？何」
『...拓司の機嫌、もし普段より悪かったりしたら、その時はごめんね』
「...え？」
『...いっぱいいっぱいになって、八つ当たりとかしちゃうかもしれない』
「...いや、そんなこと無いと思うけど」
『...そっか。じゃあ私だけかな』
「...亜紀ちゃん、あんまり、抱え込んじゃ駄目だよ？」
『...うん。好きなことを考えてる拓司を見るのが一番好きだから、仕方ないね』
「...大丈夫？」
『...うん！負けたくないからね』
ギュッと胸が締めつけられたのは、これが２回目だった。
負けず嫌いな彼女の精一杯の強がり。
何となく頭をくしゃくしゃと掻いて、
二人で目を合わせて静かに笑って、
また視線をパソコンに戻した。
...本当に、頼むよ。
(...亜紀ちゃんを心の底から笑顔にすることが出来るのは、伊沢さんだけなんだからさ。)
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aki(プロフ) - aichさん» ありがとうございます！^ ^ そう言って頂けて本当に嬉しい！あのお話は伊沢さんにおんぶされたい願望を爆発させたものです！少しでもaichさんの心に響いたのなら、これほど嬉しいことはありません！本当にありがとうございます^ ^ (2019年3月12日 13時) (
レス) id: 47898df90d (このIDを非表示/違反報告)
aich(プロフ) - とっっっても素敵でした。3連休デートのお話で、伊沢さんが夢主ちゃんをおんぶしながら考える回がとっても感動して泣けました(語彙力) (2019年3月11日 21時) (レス) id: 256f7a3088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aki | 作成日時：2019年3月6日 9時
