◎ ページ22
「まぁ、...可愛い、よね?」
「うん、普通に可愛いと思うよ、絶世の美女って訳では無いけど」
「ふーん...」
「背は低めでー、髪は肩くらい?」
「性格は?」
「え、性格?」
「...性格は、山本の方が知ってるんじゃない?」
「うーん、素直で明るくて...なんて言うか、ちょっと勝ち気?」
「ああ、それ分かるかも」
「芯が強そうっていうか...負けず嫌いっていうか、」
「そうそう、そんな感じ」
カップからはコーヒーの湯気が登っていて、少しだけ広くなったオフィスにインスタント豆の良い香りが充満して来ている。
カチャカチャと響くスプーンの回る音。
須貝さんが少しだけ前のめりになって更に質問を重ねていく。
「へぇ〜、あいつそういう子がタイプだったんだ」
「なんて言うか、素の伊沢さんとやり合える子っていうか...」
「この子だから伊沢と付き合えてるって感じだよね」
「うわー分かる、ちょっと独特な二人なんだよ」
「亜紀ちゃん色んな意味で強いよね」
「うん。強い」
「え〜!何だよそれ〜!」
...こんな風に言われてる伊沢さんって一体。まぁ確かに、紳士的で明瞭で社会人として完璧な立ち振る舞いをプライベートでもする必要は無いわけで。
俺たちに対してもそうだけど、テレビと違って普段は結構緩くてふざけてる人だしな。平気で嘘つくし、無駄にうるさいし、キャラじゃない事も無茶振りして来るし、...まぁそこがまたあの人の魅力でもあるんだけど。
「なんか話し聞いたらますます気になってきたわー」
「後はもう本人に聞いて下さいよ」
「俺らが話したこと、絶対に言わないで下さいね」
二人が両手にカップを持ってこちらのテーブルへと歩いて来た時だった。
ガチャリ。
ドアが開く音と同時に、
聞き慣れた人物の声が響く。
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aki(プロフ) - ちさこさん» そうですね(^◇^;)それは理解していたんですが話しの流れで理系にしちゃってました。やはり無理がありますね、訂正させて頂きます。ご丁寧にご指摘下さりありがとうございます! (2019年3月8日 7時) (レス) id: 47898df90d (このIDを非表示/違反報告)
ちさこ(プロフ) - すいません、川上さんは文系の気がします… (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3163b41a84 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!更新の度に読んで頂きとても嬉しいです!今後もお付き合いくださいね!^ ^ (2019年3月6日 9時) (レス) id: 47898df90d (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 宇宙の彼方さん» ありがとうございます!楽しんで貰えて嬉しいです!今後もお付き合いください!^ ^ (2019年3月6日 9時) (レス) id: 47898df90d (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ゆきえさん» ありがとうございます!^ ^まだ続けることにしたので、今後もお付き合いくださいね! (2019年3月6日 9時) (レス) id: 47898df90d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2019年2月27日 12時