【刀剣乱舞】い,じめられっ子の本丸生活

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少し休憩した。
　
今の時刻は...お昼くらいか。
　
昼餉を作らなければと思い台所に向かった。
　
すると長谷部が私を見つけるなり駆け寄ってきた。
　
長谷部「主！なにかすることはありませんか？」
　
『あっいえ、大丈夫ですよ』
　
長谷部の性格が何となくわかってきた気がした。
　
山姥切「昼餉か？」
　
反対側から山姥切がやってきた。
　
『はい、そろそろ時間だなと思いまして...』
　
長谷部「それなら俺が手伝いましょう！」
　
『えと...じゃあお願いします』
　
来たばかりで申し訳ないが手伝いたいという感情が伝わってきたのでお願いした。
　
山姥切「...」
　
山姥切が私を見てくる。
　
『...！...山姥切も手伝ってください』
　
山姥切「あぁ」
　
少し微笑んだ山姥切。
　
私からお願いされるのが嬉しいのだろう。
　
私も誰かにお願いをすることなんて無かったからまだ違和感があるがだいぶ慣れてきた。
　
みんなのおかげだなと思った。
　

　
作り終わって思ったこと。
　
長谷部は山姥切より覚えるのが早かった。
　
というかかなり器用である。
　
愛染「主さん、山姥切どうかしたのか？」
　
器用な長谷部を見て明らかに山姥切が落ち込んでいた。
　
『えっと...長谷部の方が器用だったから...かな？』
　
愛染「じゃあ主さんが慰めたら？きっとどうにかなる！」
　
確かにどうにかなるかは分からないが慰めるのは正解だろう。
　
私は山姥切の近くに座る。
　
『えっと...山姥切』
　
山姥切「なんだ...？」
　
『...長谷部が器用なこと気にしてます？』
　
山姥切「...どうせ俺は写しだ...」
　
やはり気にしているようだ。
　
ならば主である私がどうにかせねば。
　
『大丈夫ですよ、確かに長谷部は山姥切より器用です。けどそれは長谷部だからです。長谷部は器用な人なのです。山姥切は山姥切という人なのです』
　
山姥切「...けど俺より長谷部の方が頼れるだろう」
　
『だとしても、私が本音が言えるのは山姥切だけです。山姥切を私は信頼していますから。そもそも今の私がこうやって過ごしてるのは山姥切のおかげですし！』
　
山姥切が私にいろいろ言ってくれたから今こうして私は楽しく過ごせている。
　
あの時何も言われなかったらこの本丸に長谷部どころか愛染や鯰尾、小夜ちゃんもいたかすら分からない。
　
『だから大丈夫ですよ』
　
山姥切「そっそうか」
　
山姥切は少し元気になったよう。
　
主としてなにか出来た気がして私は嬉しかった。

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