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『私はい,じめられてました』
そもそもいじめがなんなのか知ってるのか知らないが山姥切はうなずいてくれているので知ってるだろうと察知した。
流石にわかるか。
『毎日辛くて、お父さんは1歳頃に亡くなって、お母さんは私なんていらない子として扱ってた』
山姥切は私の話を真剣に聞いてくれている。
『でも唯一私を笑顔にしてくれる存在がいました。兄です。私より二つ上です。兄は私が悲しそうな顔をしていると笑顔にしてくれました。たまになにか買ってくれたり。私にとって兄は特別な存在でした』
山姥切「兄がいたのか......続けてくれ」
山姥切は兄と聞きなにか思ったらしいけど続けることにした。
『兄のお陰で我慢できました。けど兄は交通事故で亡くなりました。そこから私はひとりぼっちになりました。みんなが私の周りからどんどん離れていく気がして、怖くなって...自分のことを知ってる人がもういなくなった気がして...悲しくて、寂しかったんです』
話していて涙が出そうになる。
でもこらえる。
『そんな時細谷さんが家に来て審神者を始めることにしました。そこでふと思ったのです。また一人になってしまうかもしれない。山姥切や薬研、ほかの刀剣男士達に置いていかれてしまうかもしれないと。だから。私は何かをするんです。そうしたら...少しでも一人でいる時間は減ると思ったからです...』
山姥切「そうか...」
フワッ
『!?』
山姥切が、抱きついていた。
山姥切「...辛かったな...。俺が主のためになにか出来るかは分からない。けど..."置いていかない"」
『...!』
山姥切「何があってもだ。一人にさせない。主が寂しいなら近くにいる。悩みがあるなら相談に乗る。苦しいことがあるならこうしてまた抱きしめる。絶対に置いていかない」
気がつけば私の目からボロボロと涙が溢れ出てくる。
『...辛かった、ひとりで苦しんで...誰にも話せなくて...寂しくて...辛かった』
山姥切「...!すっすまん!写しの俺がこんなでしゃばったこと...」
山姥切は慌てて離れた。
『いえ...嬉しいです』
一気に心が軽くなった気がする。
『...今言ったこと...やっ約束してくれますか?』
山姥切「あぁ、当たり前だ...ところで少し気になっていたのだが...なぜ初期刀に俺を選んだんだ?」
『...そうですね...しいていえば...一目惚れみたいなものですかね』
山姥切「そうか...」
山姥切は少し嬉しそうな顔をしていた。
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ぴぴ(プロフ) - あるとさん» 確かに考えれば小夜ちゃんはですます使いませんねぇ〜、これからは気をつけたいと思います!のちのち既に書いてある小夜ちゃんのセリフは小夜ちゃんっぽくしておこうと思います!ご指摘ありがとうございました! (2018年9月28日 19時) (レス) id: f1ef0d5a05 (このIDを非表示/違反報告)
あると - なんか小夜ちゃんに違和感があります。小夜ちゃんは言葉は丁寧だけどデスマスは使わない気が・・・ (2018年9月26日 12時) (レス) id: 5d22dbc181 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - 笠薙さん» そうなんですか!?まぁ...この本丸の薬研は鯰尾と呼ぶことに(( でも指摘ありがとうございます! (2018年8月15日 15時) (レス) id: f1ef0d5a05 (このIDを非表示/違反報告)
笠薙 - 薬研は、鯰尾をずお兄と読んでますよ (2018年8月15日 13時) (レス) id: eeb1267270 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - 夜神さん» 夜神さんはじめまして!いつも見てくださりありがとうございます!テスト終わったら即作ります!待っていてください! (2018年5月19日 11時) (レス) id: f1ef0d5a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぴ x他1人 | 作成日時:2018年3月9日 15時