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新学期が始まって早いものでもう 7月
写真部は無事継続になって…
それを中島先輩に伝えれば めちゃくちゃ喜んでくれた。
イケメンの部員が2人来ましたってLINEしたら、今度見に行く！！なんて返ってきた…笑
今年は部員が少なすぎるから夏の合宿もないけど でも、それなりに楽しくやってるつもり。
月に一回は撮影会と称して 2人と仲良くなるために3人でお出掛けしてるし。
この前なんて マリウスくんがコンクールに出した作品が銀賞を取ってて、ものすごい新生が現れたって感じ 笑
マリ「おお…賞状初めて見た…」
「おめでとう！すごいよ！まだ入部して数ヶ月しか経ってないのに！」
マリ「いやぁ！日野先輩のアドバイスのおかげです！」
「またまたそんな上手いこと言っちゃってぇ」
あれ…？
なんか、私おばさん感強くない？
勝利「あの…！！」
「ん？」
マリウスくんと2人で盛り上がっていたら ものすごーい遠慮がちに勝利くんが話しかけにきてくれた。
勝利くんは すごい静か。
大人しい。
マリウスくんが人懐っこいっていうのもあるんだけどね。
勝利「僕の写真 どうでした……？」
この前のコンクール 勝利くんも一緒に出してたんだ。
パソコンを開いて 優秀作品の一覧を眺めるけど…
『佐藤勝利』という名前はどこにもなかった。
「今回は賞とかなかったけど、初めはこんな感じだから安心して？
私も1年生のときは作品出すだけで一苦労してたから、笑」
勝利「そ、そうなんですね…、」
少し残念そうな表情をする勝利くんを見て 胸がちくっとしたけど、むしろ この時期に銀賞取っちゃうマリウスくんの方がやばいからね？
私の先輩としての立ち位置奪われそうよ？
マリ「あ、日野先輩！」
「はーい？」
マリ「このあとバイトの時間が…」
「ああ、昨日LINEで言ってたやつ？
行ってらっしゃ〜い」
マリ「すみません！また来週です！」
鞄を雑に持って 去り際に敬礼のポーズをしてくるから 思わず私も敬礼のポーズで挨拶
ドタドタしながら 部室を颯爽と出て行ったマリウスくん
「そっかぁ、もう5時かぁ」
楽しくおしゃべりをしていたら 時間なんてあっという間に過ぎる。
コンクールはこの前終わってしまったし 今急いでやらなくちゃいけないことも 特にない。
所謂 暇というやつです。
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年1月7日 23時
