207 ページ7
.
風磨「はぁ…！？男！？」
「そう！しかも2人！
やばいよね！！」
風磨「……、まぁ、うん……、そっか、そうだよな…」
「…？」
風磨くんはこの春から一人暮らしを始めた。
すごいよね、ほんとに…
まだ 開けられていないダンボールがいくつかあって、床に散らばってるものが…
それを一緒に片付けながら話す。
「風磨くん、これは…？」
風磨「あぁ、それはこっちの棚」
これは、風磨くんの洋服…
タンスの引き出しに詰めていると、ふわっと後ろから大好きな香りに包まれた。
あ……えっと……、、
風磨くんに抱きしめられてる……よね、？
「風磨くん……？」
私のことを抱きしめたまんま何にも喋らないで静かな風磨くんに 少し不思議に思いながら 声をかける。
振り向けば もう数センチってところまで風磨くんの顔が近づいてて 驚いてその場で固まってしまった。
心臓の音が速い…
抱きしめられてるわけだから 風磨くんの胸が私の背中にピタッとくっついて、そこから伝わる風磨くんの心臓の音も速い…
ゆっくりと近づいてくる顔に 逃げる隙なんてなくて
ちゅっちゅ と何度も触れる唇と唇
抵抗しないでいると 後ろから抱きしめられていたのが 体の向きを変えられ、向き合う形に
逃げなきゃ……
頭の中で 赤信号が出た。
にゅるっと 口内に風磨くんの舌が侵入した瞬間 目の前の大きな体を目一杯押し倒した。
ドン、
鈍い音と共に軽くなった体
「ぁ……、ふうまくん……」
やばい……
あぁ…なんで……
なんでこんなに手が震えるの…
風磨くんが怖いから……？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「菊池風磨」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう | 作成日時：2021年1月7日 23時
