5 青春フィルム (ページ2)

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「あぁぁぁぁ、前途多難過ぎるよ……」

沙耶香「でも、5人集めたら写真部廃部にならずに済むんでしょ？」

聡「これはもう、チャンスだよ！！」

結局あれから 3人で顧問のもとへ取り合ってみたら来年度5人部員が新たに加われば継続可能と許可が降りた。

案外すんなりと話が進んで驚いた。

中島先輩と風磨くんは喜んでたけど、部員集めるの私だからね！？

人数もいないため、強制的に部長になってしまった私

早くも4月が億劫だ…

現在 2月

3年生はもう、授業も終わり長い長いお休み中

次の登校日は3月にある卒業1日だけ。

だから、中島先輩と風磨くんに学校で会うことはもうない。

あの写真部も終わってしまった。

最後謎のお別れ会みたいなのをしたけど、ただのお菓子パーティーだった。

中島先輩に最後泣きながら今までありがとうって私に抱きつかれたけど、すぐに風磨くんに剥がされてた。

中島先輩は有名な私立大学へ進学。

風磨くんはやっぱり家族のためにって、就職をした。

春から一人暮らしもするらしい。

実家にお金も入れて、でも兄弟はまだ小さいから頻繁に実家には帰るって言ってた。

もう、完璧としか言いようがない人

こんな風磨くんの彼女が私なんかでいいのかっていつも思う

沙耶香「私たちも出来ることあるなら協力するから！」

聡「写真部掛け持ちしようかなぁ～笑」

「それアリ！？」

久しぶりに3人でお弁当。

しかも、屋上。

あ、これ合法だからね。
私が写真部部長で屋上出入りオッケーなので！

沙耶香「なんか、寂しいもんだね」

「え…？」

沙耶香「中島先輩と菊池先輩」

聡「1年の4月が懐かしい！」

沙耶香「付き合うわけないじゃん！って散々言ってたのにね？」

聡「今じゃらぶらぶ過ぎてあの中島先輩に頭抱えさせたくらいだもんね？」

2人ともニヤニヤしながら私を見つめる。

「あぁぁー！！

それ以上言わないでぇぇぇ」

沙耶香「そういえば、菊池先輩と最近会ってるの？」

「学校終わり毎日デートしてるよ！」

聡「わーお…」

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