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A side
「ねぇ、」
風磨「ん？」
「佐藤勝利くんって知ってる？」
風磨「……、なんで その名前……」
キッチンで料理をする風磨くんの手が止まった。
時は流れて もう2月。
この時期 3年生はもう学校に行かなくてもいい時期。
次 学校に行くのは 来月の卒業式。
つまり この期間は暇ってこと。
家でゴロゴロしたり 沙耶香ちゃんたちと遊んだり 写真部に顔出したり 風磨くんのお家に遊びに行ったり、そんな毎日を送っていた。
今日は 風磨くんのお家に遊びに来た。
まぁ、いつものことだけどね。
今日はお泊まりしません。
午前中に風磨くんのお家にお邪魔して 今、お昼ご飯を作ってくれてる。
相変わらず 料理が下手な私が出る幕はなく…
風磨くんが使った食器を洗いながら、ずっと気になっていたことを聞いてみた。
勝利くんとの関係…
やっぱり その反応、なんかあるよね。
風磨「なんでAが勝利のこと知ってんの」
「後輩だから。写真部の」
風磨「…はぁっ！？後輩…！？」
「勝利くんがさ、風磨くんのこと話してたから どういう関係なのかなぁって思って」
風磨「…勝利とは…………
別に何もないよ。
ただ家が近所で遊んでただけ」
.
「的なねーーー」
沙耶香「完全にはぐらかしてるじゃん。」
「やっぱりただの友達なのかなぁぁ」
沙耶香「まぁ、でもその佐藤くん？って子の話し方からして何もないってことはなさそうだけど、菊池先輩が話したくなさそうならそれでいいんじゃない？」
「……それもそっかぁ。」
じゅぅぅっとストローでオレンジジュースを飲む。
今日は沙耶香ちゃんとカフェでお喋り会
まあ、学校もないから暇だし 沙耶香ちゃんとは定期的に会ってる。
やはり、私の親友です。
あ、聡は今日はいないんだよね。
用事があるって言ってた。
沙耶香「てか、もうすぐで卒業式かぁ、」
「早いよね、ほんと。
ついこの間が入学式って記憶なのに」
沙耶香「それは言い過ぎだわ」
「えぇぇ」
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年1月7日 23時
