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そんなことを考えていたら スマホのバイブレーションが聞こえた。
「ふうまくん」
画面には 大好きな人の名前が映ってる。
電話だ。
「もしもし？」
風磨「Aごめん！ちょっと帰んの遅くなるかも…！」
「ぇ……？」
風磨「ちょっと今 緊急事態で…、、
終わったらダッシュで帰るから！」
「ちょ、…！」
よほど急いでいたのか すぐに切られてしまった電話
静かな部屋に1人。
遅くなるって言ってた…
お仕事、忙しいのかな…
「はぁ…」
ソファに座り込んだ。
今日はついてないなぁ、クリスマスなのに。
実は今日 学校にお弁当持っていくのを忘れた。
まあ、売店でパン買ったけどさ。
実は今日 帰り道 横を通った車に水溜りの水をかけられた。
まあ、帰って着替えたけどさ。
ずっと立ちっぱなしだったからか、急に疲れがどっときた。
あぁ、洗い物もしてない…
失敗したハンバーグ 風磨くんに見つかる前にどうにかしないと…
風磨くんのベッドに横になって スマホを眺める。
せっかく綺麗にセットした髪も 寝転がってしまえば、ぐちゃぐちゃで…
風磨くんのLINEのトーク履歴には さっきの電話の跡が
23秒。
たったの23秒だけ。
早く帰ってきてよ…
そんなこと、私が言える資格もないのに、思ってしまう。
「会いたい……」
たった1週間会ったないだけなのに、重症過ぎでしょ、私…
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年1月7日 23時
