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第6話 ページ7

「ロボロ、入るで」



城の一角に存在するモニター室へトントンは足を運んだ。先程グルッペンから出された指示をロボロに伝える為だ。

無数のモニターとパソコンの光だけが部屋内を照らす真っ暗なモニター室に一人、黙々と作業を行う人物がいた。彼がロボロだ。ロボロは瞬き一つすらせず、ただひたすらモニターを見つめていた。



「…ロボロ、グルッペンからの指示や。ウチに攻撃を加える可能性のある国を調べろって」



「おん、もうやっとるわ」



モニターから目を離さず、素っ気なくそう応えるロボロの姿を前に、トントンは顔をしかめた。彼はAからの報告を受けてから一切睡眠も食事も取っていない。その証拠に、ロボロが向き合うデスクの上には冷めたスープとパンが置かれていた。



「飯、食わんかったのか」



「……」



トントンからの質問に、ロボロの返事は無い。



「少しは休まんと身体が持たないで」



「……」



声を掛けても、返ってきたのはキーボードを叩く音だけだった。



「…っおい!」



流石に無理を続ける同僚…仲間に苛立ちを覚えたトントンは、ロボロの肩を掴みこちらを向かせようとする。



「うっさいわ!」



ロボロがトントンの手を払いのけ叫んだ。と、ほぼ同時にロボロははっと我に返り、トントンの方を見つめる。ロボロの両目に映った彼の表情はとても悲しげなものだった。



「……ごめん」



自分の身を心配して声をかけてくれた仲間に、思わず酷いことを言ってしまった。数秒前の自分がとても惨めで憎たらしく感じる。



「…やっとキーボードから手が離れたな。今日初なんちゃう?」



ロボロの謝罪に対し、トントンは薄く笑みを浮かべながらそう返した。



「今日初…ではないわ。…多分」



自信なさげな返答にトントンはくつくつと笑った。その直後、彼は真剣な眼差しで



「…あんま無理せんといて。ロボロが倒れたら俺もう…心配でぶっ倒れるで」



…そんなトントンの目の下にはクマができていて。ようやくそこでロボロは理解した。無理をすればするだけ、トントンのことを苦しめていたんだなと。



「…っ。うん、分かった。…トントンもあんま無理せんといてな?」



「おん」



モニター室に和やかな空気が流れる。



「さて、要件も伝えたしそろそろ行こかな。」



軽く伸びをしたトントンにロボロは



「ありがとな、トントン」



お礼の言葉を述べた。少し驚いた様子のトントンはにっと笑い部屋を出ていった。

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椿 - おもろすぎて周回してrワン! (2021年4月24日 11時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが気になりワン! (2021年4月8日 20時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好き民 - アァーwrwrdトウトイヨォ!皆さんどうしたんでs ワン! (2019年12月31日 15時) (レス) id: 3cfb10bf82 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!!!更新頑張ってください!!応援してるワン!!! (2019年12月2日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 自分のペースで更新頑張ってくだs…くぅーん(a国にいってもポチはついていきそうですねw) (2019年11月9日 16時) (レス) id: a79ef504eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まつお | 作成日時:2019年5月19日 7時

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