第2話 ページ3
｢___っ！｣
俺は思わずインカムに当てていた手で顔を隠すがもう手遅れ。男が俺に吐き出したものは液体状の何かだった。それもよくこんだけの量今まで口に入れてたなってぐらいの量で。すぐにポケットから取り出したハンカチで顔を拭う。真っ白なハンカチは紫色に染まっていた。流石にやばいなこれ…
けたけたと笑う男を横目に、俺は水を求め立ち上がる。と、同時にいきなり目眩と吐き気に襲われ倒れこんだ。身体が鉛のように動かない。頭痛にも襲われる。
｢(くそ…っ)｣
せめて報告をしなくては…俺はインカムに手を当てる。
『ふわぁ…こちらロボロ。何があったん』
欠伸をしながらそう応答したのは、主にオペレーションを担当する仲間のロボロだった。
｢こ、ちらA…城下街にて敵と交戦中…応援を……。っ！？｣
途切れ途切れに報告している際、俺は思わず両目を見開く。目の前に転がるナイフ…男が手にしていたナイフが、我々国と親交の深いa国の物だったからだ。戦闘の際には全く気づかなかった。班長失格だ。a国のナイフは確か国内でしか出回っていない…つまりコイツはa国の人間…？この事も報告しなければ___とその瞬間、俺の意識は途絶えた。
『A…！？何でこんな時間に城下街に…！A！！…くそっ！』
意識が途絶えた後、インカムからは焦る仲間の声と足音がただただ虚しく流れていた。
｢まずは一人…と言ったところか｣
自力で拘束を解いた男は立ち上がり、くつくつと笑いながらナイフを取り上げ、暗闇へと溶けていった。
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椿 - おもろすぎて周回してrワン！ (2021年4月24日 11時) (
レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 続きが気になりワン！ (2021年4月8日 20時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好き民 - ｱｧｰwrwrdﾄｳﾄｲﾖｫ!皆さんどうしたんでs ワン！ (2019年12月31日 15時) (レス) id: 3cfb10bf82 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください！！応援してるワン！！！ (2019年12月2日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 自分のペースで更新頑張ってくだs…くぅーん(a国にいってもポチはついていきそうですねw) (2019年11月9日 16時) (レス) id: a79ef504eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつお | 作成日時：2019年5月19日 7時
