第9話 ページ10
ゾムの怒りが混じった一言に、会議室の空気がヒヤリと凍りついた。
｢っ！いや、あくまで"もしかしたら"の話ですよ。誰もAさんが死んだなんて言うて無いですやん｣
それにチーノが反論する。睨み合う二人を落ち着かせようとトントンが立ち上がるが、その瞬間パチンと手を叩く音が響いた。
｢二人とも落ち着こ？俺達がここで揉めてたらAは一生見つからへんよ？｣
声の主は、今まで黙って幹部達の会話を聞いていた外交官のオスマンであった。
｢Aが突然居なくなって焦る気持ちも痛い程分かるけど、今こそ冷静になって考えるべきやない？大丈夫、Aは簡単に死ぬ男じゃないって。ゾムが一番分かっとるやろ？｣
オスマンの言葉に、ゾムから怒りの感情がすうっと消えていく。
｢…っ。ごめん皆、話止めてしまって｣
謝罪の言葉を述べたゾムにオスマンは優しげな笑みを浮かべ、ホッとしたトントンは｢じゃ、続けよか｣と席に着いた。他の幹部達の表情も、先程と比べ柔らかいものになっていた。
…と、ここでようやくグルッペンの閉ざされていた口を開く。
｢ロボロ、先程の指示についての調査結果を頼む｣
その言葉にロボロは頷き、報告書片手に立ち上がった。
｢グルッペンからの指示でウチの国を攻撃する可能性のある国を調べたねん。そしたら一つ、ウチに強い恨みを持ってるであろう国が見つかったで。それは___y国や｣
ロボロが話した調査結果に、軍教授兼第二支援班班長のエーミールが疑問を口にする。
｢y国とは直接関わったことが無い…ですよね？それなのに何故強い恨みを…？｣
確かに直接関わったことの無い国が強い恨みを持っているとはよく分からない話である。しかし、ロボロはエーミールの疑問に対する解答を導き出していた。
｢いや…直接関わったことが無いからこその恨みなんや。この前の戦争でx国を潰したやろ？…どうやらそのx国からy国は大量の武器を輸入する予定やったらしい｣
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椿 - おもろすぎて周回してrワン！ (2021年4月24日 11時) (
レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 続きが気になりワン！ (2021年4月8日 20時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好き民 - ｱｧｰwrwrdﾄｳﾄｲﾖｫ!皆さんどうしたんでs ワン！ (2019年12月31日 15時) (レス) id: 3cfb10bf82 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください！！応援してるワン！！！ (2019年12月2日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 自分のペースで更新頑張ってくだs…くぅーん(a国にいってもポチはついていきそうですねw) (2019年11月9日 16時) (レス) id: a79ef504eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつお | 作成日時：2019年5月19日 7時
