23話 ページ10
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「コウノ、こっち来て」
オーナーが俺の方を見やんと言った
オープンは明日
ホールはもうすっかりお店の形になってて、
俺は客席のソファにぼーっと座っとった
深夜3時
俺の3つ向こうの席で、無音でタブレットを操作しているオーナーの隣に座って、横顔を眺めた
できる限り照明が絞られている空間で、
画面の無機質な光が、オーナーの綺麗な鼻先をなぞってるみたいで、じっと見てしまった
アニメのフィギュアを見てるみたいな気分やった
ふっかちゃん先輩がよく、ゲーセンでゲットしては俺に押し付けてきてたやつ
髪の毛が絵の具みたいなピンクやから、余計にそう思うのかもしれない
見えないはずの輪郭線が、少しの歪みもなくて
いろんな角度に回ってそれを確かめたくなるような感じ
名前も知らなければ大した愛着もない女の子キャラクターやのに、
俺はガラスのショーケースらしいものをわざわざ買ってきて、大切に保管していた
「お前の衣装、明日の昼に届くから
画像で申し訳ないけど、チェックして」
俺は、はいと言いつつ、
まじまじと見る気にはなれんくて、すぐに視線を逸らした
太ももの網タイツに目がチカチカした
なんで俺はここにおるんか、
なんで明日からこれを着ることになってるのか
自分の意思でここにおるはずやのに、
もう何もわからんかった
自分で泳いできたはずやのに、
結局いつも、勝手にここまで流れ着いてきたんやと思い込むことにして、上手くいかんことを何かのせいにしようとしとる
皇さんに出会ったのも、琥珀を産んだのも、
逃げるように店を辞めたのも、
全部そう
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白檀(プロフ) - ぬぬさん» お久しぶりです(´˘`＊)こちらこそ…また読んでいただけるのがとっても嬉しくて夢みたいです（т-т）本当にありがとうございます！(*´∀｀*) (2022年11月1日 23時) (
レス) id: cfc19bd5b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬ(プロフ) - お久しぶりです(´；ω；`)更新はもうないと思いながらずっと読み続けていたので、更新順でタイトルが見えた時はもう夢かと思いました(´；ω；`)お話本当に本当に大好きです！また読むことができて幸せです(*´ω`*) (2022年11月1日 3時) (レス) @page7 id: 822b482d12 (このIDを非表示/違反報告)
白檀(プロフ) - 麗さん» あの……ほんとに……ありがとうございます（т-т）また読んでいただけるなんて…とっても嬉しいです！！（т-т） (2022年10月23日 18時) (レス) id: cfc19bd5b1 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 久々更新めっちゃ嬉しいです！！もう更新無いと思ってたので、、、楽しみにしてます！！ (2022年10月23日 18時) (レス) @page1 id: 505ee27b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白檀 | 作成日時：2022年10月23日 18時
