37話 ページ7
ぷりぷりとしながらカルエゴを叱るサリバン。
その時影がサリバンの巨大な魔力に反応したのか今までより大きくなりサリバンに襲いかかった。
入間の焦る声が聞こえるが、Aは全く心配していなかった。
だって、時期魔王候補と呼ばれてるあのサリバンである。
たった指輪如きに負けるはずがないのだ。
｢よいしょ｣
ボムと音がして、サリバンが巨大な魔力を影へと飲ませた。その量の多さに大人しく指輪へと返っていく影。
相変わらず規格外すぎて言葉が出てこない。
そのまま、その指輪について説明を始めるサリバン。指輪の名前は｢悪食の指輪｣。魔力が足りないと無差別に人の魔力を吸う最悪な指輪らしい。
心配する入間、怒るカルエゴに今回の出来事はレアとだけで締めくくるサリバン。
確かに、人間である入間の存在自体レアではあるが些か強引ではないかと思うA
だが、全員サリバンに丸め込まれ初授業はこれにて終了した。
結局計測不能な入間の位階は
初めて目立たなくて済んだと喜ぶ入間だが、他の色々な部分で目立ちすぎてしまいまた悪名が増えて言ったのだった。
___スキ魔__
｢なあ、A先生についてどう思う？｣
｢A先生？｣
まだ先生が来ていない教室。突拍子もなくリードがそう声を出した。前に座っていたジャズは驚きつつ、とりあえず返答をする。
｢ツボが浅いってイメージが強いな｣
｢確かによく笑っているでござる｣
｢いや、A先生の魅力は美しさです。あの艶やかな黒髪に傷1つない美しい肌…ッ！｣
何故か参加してきたカムイとゴエモン。そのまま近くの席へと座った。
｢あ〜確かに先生綺麗だよな｣
｢普段カルエゴ先生をからかってるか爆笑してるかだから以外にそう思うと綺麗な先生か｣
｢素材はいいのに勿体ないってやつでござるな｣
｢…じゃあさ、カルエゴ先生ってA先生に惚れてると思う？｣
｢それはねぇな｣
｢ありえないでござるな｣
｢ないでしょう｣
｢だよなーー！｣
｢つーか、唐突にどうしたんだよ？｣
｢んー、カルエゴ先生って仲良いのA先生だけじゃん？だからなんか弱み出来ないかなって｣
｢あーなるほどな｣
｢A先生頑張ってカルエゴ先生惚れさせてくれね〜かな｣
｢無理だろ｣
当人のいない中、そんな失礼なことを話し合われていたAであった。
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作者名：野崎 | 作成日時：2020年1月31日 4時
