43話 ページ13
｢有難う御座います。そう言って頂けるのは嬉しいですね｣
｢流石言われ慣れてる。返答がスマートだね〜｣
｢そう…ですか？｣
｢うんうん、返答もかっこいい｣
｢そちらは初めて言われましたね…。ですが、そう言って下さるA先生もとても綺麗な御方だと思いますが｣
｢褒め返しまでスマートだ…｣
さらりと褒め返され、頬に熱が集まりそうになる。イケメンに言われる言葉は危険だと身にしみたA。
｢いやあ、イケメンに嘘でもそう言われると嬉しくなっちゃうな｣
でれ〜と気分を良くしながら、Aがそう言うと不思議そうな顔をするアスモデウス。
｢？。今言ったのは本心ですが…。綺麗な黒髪に、宝石のように美しい瞳、容姿に加え性格の良さも非常に美し｣
｢ううっ、それ以上はダメ…アスモデウスくん自分の顔の良さを自覚して…｣
アスモデウスの続きそうな言葉を制止する。
イケメンに褒められる 危険 勉強
｢ほ、ほら早く行こっか！｣
｢顔が赤いようですが…｣
｢気の所為だよ！ほら！アスモデウスくん急いで！入間くんが待ってるから！｣
｢は！そうでした！急ぎましょう！｣
今後、入間くんの居ない時のアスモデウスに話しかけるのはやめようと誓ったAであった
_______
｢入間様！お待たせしました！｣
｢お待たせ〜｣
｢なんとA先生が特訓に付き合ってくださるそうです｣
｢あはは〜そんなこと言った気がしないけどよろしくね〜｣
｢Aちーーー！！！！｣
ドスッとお腹に突っ込んでくるクララをどうにか受け止める。倒れるかと思った。
｢クララ、A先生がびっくりしちゃうからやめようね｣
｢というかウァラクはどうしてそこまでA先生に抱き着きたがるんだ｣
｢Aちの匂いと抱き心地が好き！｣
｢だっ、抱き心地…？！｣
つまり、太ってる…ってこと………
｢痩せよ…｣
｢ほら、入間ちもA先生ぎゅーって！｣
｢えっ、ええ？！｣
クララに腕を引っ張られ、そのままAへと抱きつく入間。
｢す、すみません先生…！｣
｢ね！Aちの抱き心地気持ちいいよね！｣
｢う、うん。確かに先生凄く落ち着く匂いが…｣
ぎゅ〜っと可愛い二人に抱きつかれて、Aの母性本能が疼く。
嫌だってこんな可愛いことある…？
可愛い可愛いとクララと入間の頭を撫でるA
この光景サリバンに見られたら殺されるかもしれない
続く (更新停止中)
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作者名：野崎 | 作成日時：2020年1月31日 4時
