【赤羽業】隣の席がうざいです。Part８ (ページ26)

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変な虫の正体。② ページ26

「じゃあ……」と、私の手首を引っ張ると腕の内側に顔を埋め、また先程と同じことをしてきた。
ピリッとした痛みが走る。

『っだから場所を考えろバカ！！！』

誰も見ていないとはいえ、休み時間の教室ですからね！？

「……ほら、見てみ」

『もー、なんなの………あ。』

「誰が変な虫だ」

『…………、……』

イライラしながら腕を見ると、朝鏡でご対面した痣と同じものがちょこんとついていた。

「じゃーん。キスマークでしたー」

『………………』

『っふ！！』と跡をつけられていない方の手を力強く握りカルマの腹を殴った。

まぁ握力と違って、腕力０なので全然痛くないだろうけど。とりあえずイラッとしたので。

「痛いなー。なに？」

『なに？じゃないわっ！！いつだ！いつつけた！？』

「結構前じゃない？２週間前くらいかな」

『え…。キスマークってそんなにもつの……』

「あれ、知らなかったの？鏡できづかなかったの」

『だってお風呂入る前も後もメガネかけてないし。朝も制服着てから鏡行くから隠れてて…』

そうか…そうなのか……。そんなに持つのね…。

……ん？

『てか何気に今増やしたよね』

「あ、気づいた？」

『あ、気づいた？じゃないわっ！何してくれてんの！？』

「長袖着てちゃんとボタン閉めろってことだよ」

「開けすぎなんだよ」と言いながら私のボタンを一番上までピシッと閉めるカルマ。

『あのー、いつも以上に閉めてるんですけどこれ。一番上は流石にいいでしょ』

「一番上までとめないと、さっき首につけたの隠せないよ」

『はぁ！？』

なんてことしてくれたんだこのバカは。

ーーーーー…

「そんな上までボタン止めちゃって…なになに？虫の正体わかった感じ？ww」

『死ね前原』