【赤羽業】隣の席がうざいです。Part８ (ページ1)

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コラボ企画⑧ ページ1

ーーー…

深呼吸。

…うん、もっかいしとこう。

深呼吸。

『…失礼シマース』と恐る恐る静かにドアを開ける。

「…やぁ、遅かったね」

『そうですかね、私時計持ってないんでよくわからないんですけど。5分くらい？』

「45分だ」

『あらら。私の体内時計狂っちゃったのかなー。あ、三時間目の休み時間に間食したから腹時計ズレちゃったのかも……次はこのプリントですよねー』

「……カーディガン」

私の方をみて呟く浅野くん。

『え？…あぁ、ありがとうございました。なかなかあったかかったです』

私の方を見て呟いた浅野くんに一瞬何を言っているのか聞き取れなかったけど少し間を開けてから理解した。

私が近づきカーディガンを手渡すと浅野くんは深いため息を着いた。

『っな、なに？』

「ボタンは上まで止めろ」

『え、なんで』

今までそんなこと言わなかったのにいきなりなんだろう。

頭にはてなを浮かべていると、ため息をつきながら自身の首元を指でトントンとさせた。

…首？

触ってみるとなにか固いもの。
よくわからなくて携帯を取り出し内カメラにして見てみた。

『っ！！！！』

首元には先ほどのカルマの歯型瘡蓋と赤黒い痕。

あんの馬鹿…！！！！

「柊」

『あ、えぇーと。これにはあの、その……これには深い……？いや、浅いのかな……いや、深いです。はい。そんな感じの訳が…………』

「僕が言いたいのはそうじゃなくて。…………いやあね、僕はただ手伝いをサボっていい度胸だなと思って…」

『ぇえっとぉ……』

「早く行かないと『すみません！！！今すぐ！！』」

浅野くんから雷が落ちる前に逃げるように部屋を出た。
バタンと扉を閉め、一息。

『こっわぁ……………………赤羽殺す』