【赤羽業】隣の席がうざいです。Part６

２０８時間目 ページ37

「…で、中村たちは？」


『それがさー、目を離した隙にどっか行っちゃって…』


「……」


『もう帰っちゃってもいいっすかね』


「帰れ帰れ。大体浮き輪持ってたって絶対溺れるし」


『それはバカにしすぎなんじゃないですかね！？私だって浮き輪の上でのバランス感覚ぐらいあるよ！！』


「いや、体重的な問題で」


『むっきー！！ホントアンタ腹立つわ！』


「ほら、帰るよ」


『言われなくても帰りますー』






カルマの背中を追いながら歩いているとふと横目にアイス屋さんが目に止まる。






『あー！アイス屋さんあるよ』


「……で？」


『買って！』


「なんでだよ」


『今お金持ってないもん。後で返すからさー』


「……はぁ」






ため息を吐きながらもカルマはアイスを買ってくれる。
カルマが優しいってことは知ってたぜ☆





「はい」


『やっほい！あんがとー』




私はカルマからバニラの棒アイスを受け取ると

パクッと一口。





『んんーっ！』




暑いビーチにいたせいか、アイスの冷たさが体に染み込む。





『旨いねー』


「ちょ、垂れてるよ」


『暑いもんね。しょうがないしょうがない』






私はアイスを舐める。

かじれない派なのでたれそうなところを舐めていく。





『はむっ……はっ…』


「…………」


『なかなかこれ太いねー……あー、暑いし舐めても舐めても溶けてくるよー』


「…………」


『んっ…………あーあ。落ちちゃったベタベタだ……』





バニラの溶けた液体が私の胸元に落ちた。

最悪……ベタベタして気持ち悪い……





「……俺の部屋行こっか。多分渚くんたちどっか言ってるはず……」


『は？何いってんのアンタ』


「え？ここでする？」


『何の話……』


「そんなにしたいなら言ってくれたらいいのにー」


『話が通じない……！！？』








なんだか意味がわからないので放置して部屋に戻りました。




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