【赤羽業】隣の席がうざいです。Part６

２０４時間目 ページ33

『あ……カルマサン…………』


「やべ…」


「なにしてんの？？」


「落ち着けってカルマっ！！」


「聞こえなかったのかなー？俺は何してんのって聞いてんだけど」


「お、おう！！それがだなたまたま颯希が転けたのに俺が巻き込まれて……！！」


『ちょ、前原。必死すぎて逆に怪しく見えるっつの！！』


「とりあえず離れたら？」


「は、はいっ！！」









カルマのどす黒いオーラにビビる前原。

無意識なのか前原は立った後私の手を引っ張って立たせてくれた。





ふむ。女慣れしている。




っじゃなくて！








「颯希いくよ」


『ぅえ！？ちょ、まっ…待ちなって！！ねぇ！』









カルマは私を前原から離すとそのまま私の手首を握って歩いていく。



なんかデジャヴなんだけど……
カルマは怒るとよくこんな行動しますよねー



っじゃなくて！！！！


てか、奥田さんと前原どうすんの！！？









『ねぇ！あんたのペア奥田さんでしょ！？私もペア前原だし…』


「…………」


『二人置いてきちゃ……』


「あのさー。こんな時まで他人の心配？」


『へ？』


「俺まだ一応怒ってんだよ」


『いや、だからあれはたまたまで「さっきのことじゃない」……へ？』


「さっきのは一部始終全部見てたし『え』……俺が言ってるのは鷹岡のことだよ。颯希が行ったこと今でも怒ってる」








その話はホテルの時に終わったんじゃ……








『っ……いや、だからあれは私が行かなきゃ…それに結局死ななかったし無事終わったじゃん？終わりよければすべて良し！でしょ？』


「よくない。ここもここも…怪我してんの分かってるの。さっきはみんないたからあまり言わなかったけど」







そういえば起きた時にお腹やら足やら腕やら包帯巻いてあったなー

お腹はなんかもぞもぞして邪魔だったから外出る時に外したけど。








『あー、はい。まぁ……自分の体なので』


「お腹……痛いんでしょ」


『っ……』








なんでこいつはここまでお見通しなんだ。

確かに包帯外して湿布も外してだんだんズキズキ痛くなってきてたけども。
前原が上から落ちてきてめっさ痛かったすけども。







『痛くないもん』


「ふーん」


『なっ…なによ』








既に近かった距離をさらに詰めるカルマ。






あ、私墓穴掘りました？

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