【赤羽業】隣の席がうざいです。Part６

２０３時間目 ページ32

『こういうことを他のペアにもさせてるのかな』


「えー？あー、そうじゃねぇの？そうじゃなきゃ俺達がさせられる理由がわかんねえだろ」


『確かに』






むむむ……するとカルマと奥田さんも……






『……』


「ちょ、痛いから！！なにいきなり力入れてんだよ！！」


『……あ。ごめん』


「なんだよ。あれか？カルマのこと気にしてんの」


『してないし』


「なんだかんだいってお前って結構ヤキモチ妬きだよなー」


『うっさいし』


「ま、大丈夫だって。気にすんな」


『なに？私を慰めてんの？うざ』


「お前なぁ……人が珍しく優しくしてやってんのに」


『誰も頼んでないっつの。……ほらさっさと抜けるよ』







私が前原の手をぐいっと引っ張る

なので私が前になり手を引っ張りながらずんずんと早歩きで進む形になる。







「おい！暗いしそんな速さはあぶねぇって！！」


『うっさい。私早く部屋帰って寝たい……あっ』


「おいっ！！！？？？」






足元に苔かなにかが生えていたのか私は足をずるっと滑らせ背中から転けた。






『い"っだっ！！！…ぐへっ！！！』






手を繋いでいた前原もそのまま私の上に倒れた。

なかなか痛い。







「いってててて……だから言っただろ！？ったくよ……」


『文句はいくらでも聞くからさっさとどいてくれる？』







倒れて少し起き上がった。
なので今の状況はまあ俗に言う馬乗りというのを前原にされている。







「言われなくてもどくっつの………………あ」


『ん？………………あ』







前原の視線の先を見てみるとそこにいたのは







「暗がりで二人きりで…………なにしてんの？」








暗がりでも映える赤い髪の私のイライラの元凶。






表情を変えない無表情のカルマがいた。

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