【赤羽業】隣の席がうざいです。

４４時間目 ページ47

「俺、束縛はしないけど嫉妬はするんだよ」


『存じております』


「E組来ることも言ってくれないし、男とは仲良くするし渚くんにベタベタするし磯貝くんのこと俺以上に褒めるし浅野くんとは仲良くするし…そもそもA組の頃からあいつの話しし過ぎ」


『E組に行くことは驚かそうと思ったって言ったでしょ。それに渚と磯貝くんに関してはあんたが思い込み過ぎ。本校舎生活なんてあいつとしか私話してないんだもん』


「アイツらに捕まった時も黙って待っとけば触られることもなかったかもしれないだろ！無茶すんな！茅野さんから話は聞いた。庇ったんだろ。でも俺は…」


『…ごめんなさい。無茶かもしれませんです。もうしません』






私にも私の言い分はあるけど今はカルマが情緒不安定だから黙っておこう。
大人だね私！！






「そう言ってまた無茶するくせに」


『……それはあるかもしれない』


「それなら意味ないじゃん」


『極力しません』


「はぁ…」







カルマは深くため息をつくと起き上がった。







「お腹見せて」


『は？』


「今日蹴られたんだろ。茅野さんが何度も蹴られてたって」


『え、まぁ、そうですけど…』


「見せて」


『わかった。とりあえず落ち着け。そして私の上から降りろ』







カルマは起き上がっているが私の太ももに乗っている。
私は逃げることができない。







「俺は純粋に心配してんだよ」


『わかった。わかったから。でもね、洋服なら見せるけど浴衣ですからね。なにかしら見みせきゃならないっていうね』


「俺は気にしないよ」


『私が気にする』


「いいから。さ、脱がすよ」







カルマは馬乗りになり襟に手をかける。







『ちょ、やめ…』






ーカンカラカンカンカーンー……





私が止めにかかると缶が落ちた音がした。

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