【赤羽業】隣の席がうざいです。

３２時間目 ページ33

『ねぇ、なんで修学旅行にまで来て暗殺なの』


「いいじゃん。楽しいし」


『楽しい…ねぇ…』


「地球の危機だからね。仕方ないよ」






渚の答えに納得。



私たちは先生が来る時間まで京都の街をブラブラすることになった。







「暗殺の場所、ここなら行けそうだな」


「スナイパーの人から見えるかなぁ」


「へんな修学旅行になっちゃったねー」


『暗殺しながら修学旅行なんて聞いたことないもん』


「暗殺楽しいしいいじゃん」


「あーもう！！折角京都来たんだから抹茶わらび餅食べたい！！」






あーもう！！と手をバタつかせるカエデがとても可愛い






「ではそれに毒を入れるというのはどうでしょう！！殺せんせー甘いものに目がないですから」





さすが薬に関しては奥田さんだね。





「いいねぇ…名物で毒殺…」


「勿体無いよ！！抹茶わらびが！！」


『一つや二つくらいの犠牲はしょうがない…諦めろカエデ』


「なんで！！？」


「…先生に効く毒があればいいんだろうけど…」






むむむ…





「でもさー、修学旅行の時位暗殺忘れたかったよなー。いい景色じゃん」


『そうだよね杉野くん！！』


「でもここから１キロ位の範囲の中でもものすごいビックネームが暗殺されてる。京都は暗殺の聖地でもあるんだ」


『なるほどねー』


「言われてみりゃこれは立派な暗殺旅行だ」





ーーーーー…





「次は八坂神社ですね」


「えぇ」


「えー、もういいから休もう？京都の甘ったるい珈琲飲みたいよ」


『初めて意見があったな。私も飲みたいー』


「飲もう飲もう！！」

３３時間目→←３１時間目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す