22時間目 ページ23
ーーーー…
『渚ー!!』
「あれ?颯希?」
『今日一緒に帰ろー』
「あれ?カルマくんは?一緒に帰らないの?」
『私が掃除当番だからって先に帰りやがった』
「あはは…そっかそっか。帰ろう」
ーーーー……
『ーー…大体カルマはさー…って聞いてる?』
「あれ見て…」
『ん?』
職員室のドアが少しだけ空いており、その隙間から理事長にへこへこしている殺せんせーの姿。
『あはは…またメモ帳に書くこと増えたんじゃない?』
「また後で書いとくよ」
2人で中を覗いていると話も聞こえてきた。
「…こちらこそすみません。いづれ挨拶に伺おうと思っていたのですが…あなたの説明は防衛省やこの烏間さんから聞いていますよ。…まぁ私には、全て理解出来る程の学は無いのですが」
『………』
ほんとに読めない人だな…いつもいつも…
「…なんとも悲しいお方ですね。世界を救う救世主となるつもりが世界を滅ぼす巨悪と成り果ててしまうとは」
『救う…?』
「滅ぼす…?」
渚と考えていることが同じだったのか目が合った。
「…いや、それをここでどうこう言うつもりはありません。私ごときがどう足掻こうが地球の危機は救えませんし、余程のことが無い限り私は暗殺にはノータッチです。……十分な口止め料も頂いてますし」
『なんだ。いくらもらってるんだ!!!私にもくれてもいいんじゃないの!?』
「ちょっと!騒がないの!」
「…随分と割り切っておられるのね。嫌いじゃないわそう言う男性」
『何口説いてるんだ。あのビッチ』
「しー!!」
『すんません…』
「…光栄です。しかしだ。この学園の長である私が考えなくてはならないのは地球が来年以降生き延びる場合。つまり、仮に誰かが貴方を殺した場合の学校の未来です。率直に言えばこのE組はこのままでなくては困ります」
…このまま?
「…このままと言いますと…成績も待遇も最低辺と言う今の状態を?」
「…働き蟻の法則を知っていますか?」
私知ってる。どんな集団でも20%は怠けて20%は働いて残り60%は平均になるっていう法則。
前に浅野くんが言ってた。
「…私が目指すのは5%の怠け者と95%の働き者のいる集団です。E組のようにはなりたくない。E組には行きたくない。95%の生徒がそう強く思うことでこの理想的な比率は達成出来る」
『……………』
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マシュマロ(プロフ) - いつも見させてもらってます!やっぱカルマはイケメンっすね。いろいろあったみたいですが、がんばってください!長文失礼しましたm(_ _)m (2017年7月1日 15時) (携帯から) (レス) id: 75e94d972b (このIDを非表示/違反報告)
奏 - ナニコレ!!めっちゃ絵かわえぇw (2017年3月28日 18時) (レス) id: 6091c67ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラギ - 一颯さん» あと、ここには悪質な書き込みしてはいけないと書いてます。それを注意した上で、自分の見解を交えたコメントだったんですが? (2016年8月31日 12時) (レス) id: e8438eee71 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラギ - 一颯さん» 私も夢小説書いてるんですけど…あと、個人の自由って言うのはよく分かります。でも、パクリだと思った人が作者さんを罵るのは話が違うと思ってコメントさせて頂きました。誤解されている様だったらごめんなさい。あと、あなたもブーメランですよ? (2016年8月31日 12時) (レス) id: e8438eee71 (このIDを非表示/違反報告)
参@マイル(プロフ) - パクりじゃないでしょう。たまたま被ることだってよくありますし! (2016年8月18日 23時) (レス) id: 3d17d9fa79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつきち | 作成日時:2015年8月3日 2時