【赤羽業】隣の席がうざいです。

１４時間目 ページ15

私はカルマから視線を外し前を向く。すると前の席の子と目があった。

目が合うと三つ編みの女の子はあたふたし始める。
その姿が可愛すぎて思わず吹き出してしまう。



『ふふっ…どうしたの？？奥田さん…だよね？』



「え、…あれ、どうして私の名前…」



『カルマから話聞いてるから…今日からろしくね。奥田さん』



「あっ、はい。よろしくお願いします…」



話すのが苦手なのかな？話すたびにちょっとあたふたする姿がとても可愛い。

なに？こんなに可愛い癒しは本校舎にいるときは無かった。



『可愛いぃ…』



「っえ…！」



『いやいや、ほんと可愛いね。こんなことならもっと早くに来ればよかっ…いだっ！！！』



横から対先生用ナイフを投げてきた。

…カルマだ。



『なにすんのよ！！』



「キモいよ」



『誰がキモいだ。そんなキモいのを彼女にするなんてあんたは眼科行ったほうがいいんじゃないの？いい眼科紹介しましょうか？』



「じゃあ俺は精神科でも紹介しようか。そのすぐキレる性格が治るんじゃないかな」



『んだとゴルァ！表出ろや！！！』



「ほら、そういうところだよ」



『むっかー！腹立つわ！』



ぐぬぬぬぬぬ…とカルマに唸っていると先生が「皆さん勉強…という雰囲気ではありませんね。この時間は自習にしましょうか。先生も颯希に聞きたいことがたくさんありますし…」



そんな先生の言葉のせいでこの時間は私の質問攻めのコーナーが始まってしまった…

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